ローラーとバイオリン [DVD]
トリュフォーとかタルコフスキーとか、このレベルの有名監督はやはり狙った的を外さない。有名監督という先入観からよく見えるだけなのかもしれないが、果たしてどうだろうか。この作品はなんと言ってもセルゲイというキャラクターの造形である。肉体労働者だがどこか知的な雰囲気があり、サーシャに対して、理想的な大人として振る舞っている。セルゲイは冒頭でいじめられているサーシャを助け、その後けんかするサーシャを見守ったり、パンを投げ捨てたことを「楽器を投げ捨てるのと同じことだ」と叱ったりする。同時に芸術を理解し、「音楽家」という呼ばれ方を蔑称としてしか感じていなかったサーシャに、初めて尊敬の念を込めて「音楽家」と呼んだ人でもある。そして彼の奏でる音楽をちゃんと聴いてくれる。サーシャはそこで初めて自分が「音楽家」であることに誇りを持てたのではないか。ここで示されているのは、サーシャをちゃんと一人の人間としてみて、対等に接してくれる大人の存在ということだろう。だからサーシャもセルゲイを友達として認識している。セルゲイを通じて、精神の成熟した大人が子どもに示すべき態度が表現されているように思える。セルゲイ以外でも目を引いた演出が多数あった。例えば、サーシャがバイオリンを習っている少女にリンゴを渡す場面、最初少女はリンゴを遠ざけるが、サーシャが帰るころには食べてしまっている。これは恋愛という禁断の果実を少女が食べたことを暗示しているのではないか。アダムとイヴが食べたといわれるリンゴであえてここで持ってきているのは、そういうことだろう。また、セルゲイの同僚の現場監督らしき女性が、仕事中は威張っているクセに、実はセルゲイに想いを寄せていて、休日におしゃれをしてセルゲイを待ち伏せている描写。電話ボックスでキレイな靴に履き替える演出がまた心憎い。さらに、サーシャが悪ガキ共のところにバイオリンを残していって、バイオリンが壊されるかと思いきや、バイオリンの造形の美しさや気高さを感じて悪ガキ共がそっとケースの蓋を閉じるところも、芸術に対する畏敬の念を感じさせた。鏡や水に映る演出が多いのも印象的だった。特に鏡に映る演出は、サーシャの妄想、想像を示しているようである。ラストシーンのサーシャがセルゲイを追いかけるのは、直前の場面でサーシャが部屋の鏡を見ていること、そして部屋には鍵がかかっていることからして、妄想シーンだろう。二人が画面を斜めに横切っていき、鳩が飛び立つのは、とても美しい画である。この作品は全体として見れば、サーシャが仲良くなったセルゲイと約束をしてすっぽかしたという、なんということもない話である。しかし、その中にこれだけの豊かな表現が込められていることに驚かされる。表現物の魅力というのは、筋や展開のおもしろさだけではないということを再確認させてくれた作品だった。余談だが、タイトルからしてローラーという名前の女性が出てくるのかと思ったら、ロードローラーで驚いた(笑)たしかにローラーだ。*ユーザー名で批評ブログも書いているのでよかったら見てください!
ローラーとバイオリン [DVD] 関連情報
Plastic Surgery Disasters: In God We Trust Inc
USHC/パンクシーンにおいて、デッケネの存在は突出してたと思います。
まず、ヴォーカルのジェロ・ビアフラのキャラが唯一無二すぎる。そして何ともカテゴライズの難しい他に類を見ぬデッケネサウンドは、シーンと乖離した楽曲的なクオリティーの高さを伴っている。本作は2ndとその前に出たepを抱き合わせにしたモノですが、デッケネの基本的な魅力が全部詰まってるものだと思います。
Plastic Surgery Disastersでは不穏で奇妙なデッケネワールドの真骨頂をみせます。Moon Over Marinのような浮遊感のある楽曲は彼らがただのHCバンドでないことを示しています。
In God We Trust, Inc.ではファストなHCバンドとしてマトモにカッコいい音を聴かせてくれます。デッケネ最強のキラー曲の一つ、通称ナチパンは何にしても必聴っす。
とにかくデッケネを買うならこの一枚から!
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【色・個数 選択可】24V 13連 LED S25 3chip 5050 SMD シングル セット (レッド 2個)
白くて眩しいよ!クリアレンズのマーカーにいれました!いいいいね!
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ぼくの村は戦場だった。
アフガニスタン、ウガンダ、チェチェン、コソボ、イラク。
正直、読み進めるのが辛い本でした。
これが本当に現実なのか。
そしてこのような戦場を取材した山本さんへの問いかけ。
私と同じ年のこの人は、紛争地域の取材を続けました。
なぜ?
戦場で多くのジャーナリストが死亡していることを十分承知の上で、なぜ?
破壊された建物。
拷問を受けた女性。
怯えて暮らす老婆。
およそ子供らしくない表情の子供。
「誰がこんなひどいことをした。もうたくさん、耐えられない」
「戦争は、どちら側が正当かわたしには分からない。でも、ひとつだけ分かっていることがあるわ。私たちが犠牲者だってことよ」
「私たちにはすばらしい人生があったのに。もっと悪くなるのではと心配でならない。私の家はもうないの」
「誰も悲しみの意味を知らない。誰も本当の悲しみを知らない。悲しいと言っても本当の意味などわかっていない。でも今、私は悲しみを知る・・・」
私は屋根のある家に住んでいる。
空爆される恐怖はない。
道を歩いても、銃撃の心配はしなくていい。
道から逸れても、地雷の心配をしなくていい。
こんな自分に何ができるのだろう。
わからない。
でも、山本さんのような人が私たちの代わりに目となって、耳となって、伝えてくれている。
つらいけれど、受け止める以外に思いつかない。
そしてこの事実を次に伝えること以外に思いつかない。
せめて、今現在も戦場で怯えて暮らす人々がいることを思いながら、過ごしたい。
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キッズ アクセサリー セット (+リボンカチューシャ(レッド))
散々探し、迷い、こちらで購入しました。支払い翌日には発送の連絡がありすぐ手元に届き助かりました。手に取らずに購入、大変迷いました。これから購入を検討している方のために、長さ、重さ、パールの大きさ、素材、何歳向けなど説明があるといいと思いました。画像と実物で、リボンの色が実物のほうが褪せた感じがありました。外せるかどうか試してないのでわかりません。頭からかぶるタイプのようです。伸びました。韓国製のようです。大粒でとてもかわいかったです。
キッズ アクセサリー セット (+リボンカチューシャ(レッド)) 関連情報