石坂洋次郎 ランキング!

石坂洋次郎 青い山脈 [DVD]

シリアスな展開の中にもに明るさのある映画です。主題歌と後半の冒頭の二葉さんの歌が有名ですが、内容は「恋愛」についての封建制打破というようなテーマが中心。
そのドラマの進行過程で「家のため」「国家のため」という言い訳で枠にはめようとする、という戦争の反省も組み込まれていて、「もっと自由人たれ」そしてそれは「甘えちゃいけない、自分の力、価値判断で生きるのだ」という大きな、かつ根源的な主張をも表現するのです。まさに「艱難汝を玉にする」という恋愛ドラマですよ。
そして登場人物の中に流れるヒューマニズム、そのことがラストの海岸の丘の上での2組の愛の「告白」に結実するとき、そのドラマの美しさが輝きます。
追記:竹の子先生にバラを持ってお見舞いに行くときの原節子さんのちょっとはにかんだようなしぐさ、顔のかわいらしさは特記すべきものです。あと音声は古い映画の割にしっかりと録音されております。聞き難い事はございません。映像もきれいです。 青い山脈 [DVD] 関連情報

石坂洋次郎 若い人 (新潮文庫)

石坂洋次郎の小説といえば最も有名なのは映画や主題歌がヒットした「青い山脈」であろう。しかし「青い山脈」は戦後民主主義という背景なくしては決して成り立たないと思う。
それに対して、この「若い人」は戦前に書かれた小説ではあるが、学園を舞台にした恋愛小説の古典として多くの小説や映画などに影響を与え、江波恵子という魅力的な女性を作り出した。「若い人」こそ石坂洋次郎の代表作といっても差し支えないだろう。
ある北国のミッション系女学校を舞台に新任教師である間崎と知的な女性教師橋本先生、感情的で破滅型の女学生江波との間の三角関係を描いた小説である。この3人がお互いに影響しあいながら、それぞれの魅力と欠点が明らかになっていく過程が素晴らしい。
なお、終わり近くの描写に検閲の'''厳しかった時代の跡が見られる。 若い人 (新潮文庫) 関連情報

石坂洋次郎 陽のあたる坂道 (角川文庫)

青森と言ってもある作家とは
こうも、違うものかと云うほど
前向きな温かい作家ですよね。

明るくすこやかな 人の温かさや優しさ、
誰しも大小あるだろう劣等感への扱い方。
活き活きと描かれたものが少ない現代だからこそ
余計に心地良く感じます。

信次を倉本たか子が愛することも自然で
たか子と信次に語らせていることが
伝えたいことなんだろうなと思います。

こうした学生を描く雰囲気は、
曽野綾子女史の28才から35才当時の
いくつかの小説ともテイストが似ていて
お気に入りです。 陽のあたる坂道 (角川文庫) 関連情報

石坂洋次郎 青い山脈 前・後篇 [DVD]

杉葉子ってすらりとして、堂々としていてすごくいい。原節子は当然美しい。池部良もステキ。映画の風景から終戦直後の様子がうかがえる。吉永小百合の『青い山脈』もいいが、この映画は最高だ。 青い山脈 前・後篇 [DVD] 関連情報

石坂洋次郎 陽のあたる坂道 (角川文庫)

同名映画のDVDを見て、原作を読みたくなり購入。
さすがに現代とは違いますが、おもしろく読みました。 陽のあたる坂道 (角川文庫) 関連情報




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