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映画の見方がわかる本―『2001年宇宙の旅』から『未知との遭遇』まで (映画秘宝COLLECTION)
ニューシネマがどうして出てきたか、そしてどうして消えていったか、その前後のアメリカ史とみごとに絡めて説明していて、なるほどねぇと感心しました。ここに扱われている映画を見ていれば絶対に退屈しません。
ただ、2001年で HAL がなぜ狂ったのかを説明するのに、実は当初説明するシーンがあったのにそれを取ってしまったから理由不明になってしまったのだという細かい説明があり、確かにそれらの話は知らないことが多くてなるほどとは思ったのだけど、完成した作品に入っていないものによる説明のやり方は個人的にはちょっと納得できないところもあります。
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この映画が出来て既に40年以上経っている。しかし 今見ても新しい。
SF映画というジャンルがある。SCIENCIFIC FICTIONという意味だ。スターウォーズという記念碑的な映画が1977年に出来てしまって以来 SF映画というと 宇宙での戦いのような方向性に進んでしまった。
確かジョージルーカスは スペースオペラという言い方をしていたと思うのだが ある意味でルーカスは正しい。スターウォーズはSCIENCIFIC FICTIONというよりは むしろロードオブザリングなどの活劇の系譜の上にあると思う。
SF映画というと この2001年宇宙の旅こそが 保守本命だ。何といってもSCIENTIFICという点で この映画の先進性は40年前には驚異的であったろうし 今なお驚嘆できる。
この映画がかように長生きしてきたのは 科学的な延長上に哲学を持ってきた点にある。もちろん その哲学のおかげで 多くの人を遠ざけてきたことも確かだ。僕も中学時代にリバイバル上映に友人を誘って その友人を退屈させてしまった記憶がある。
ある意味で この映画は見る人を選ぶような趣がある。「退屈して頂いても 結構です」といわんばかりの 雰囲気もある。そんな とんがり方が40年という長命の原動力なのだと思う。
SF映画というジャンルを試みたい人は まず この映画を見て頂きたい。この映画に匹敵するSF映画は「惑星ソラリス」くらいしか 思いつかない。
2001年宇宙の旅 [DVD] 関連情報
映画史上に燦然と輝く不滅の金字塔。名画座に何回も通って観た事を思い出す。本作の特長は生命の起源や人類の進化を神(=宇宙)の視座で捉えた壮大かつ深遠な思惟と、人工知能と言って良いHALと人類との闘いの描写であろう。後者は所謂<2045年問題>であり、2001年のテクノロジーを予見した1968年製作の映画が、<2045年問題>をも予見しているという先見性には今でも驚嘆する。CGのない時代における映像の圧倒的素晴らしさも特筆ものである。想像力だけで(手描きの由)、宇宙空間を表現しているキューブリック監督を初めとする製作陣には脱帽である。宇宙空間と比べると宇宙船内の描写(アポロ計画に影響を受けていると思う)はやや平易に映るが、それは、今だから言える事である。また、音楽と映像との組合せも素晴らしい。特に、モノリスの光によって、人類(の祖先)が道具を使い始める瞬間と「ツァラトゥストラはかく語りき」を被せたシーンには鳥肌を覚えた。そして、本作で物議を醸したのが、ラスト20分程の謎のシーンである。実は、私が名画座に何回も通ったのも、この謎のシーンを何とか理解したいとの思いであった。今では、これは「***」と考えているが。何度観ても感動を覚える作品。キューブリック監督の代表作というだけではなく、映画史上に残る不朽の名作だと思う。 2001年宇宙の旅 [DVD] 関連情報
最近、エルビスを殺したのは食生活で誤った食生活でカロリーをとりすぎたので死んだ。とありました。そんな下馬評(?)をくつがえすような、ステージライブ。見果てぬ夢など、コーラスとの絶妙なバランス。歌唱力、それに呼応するかのように観衆からの絶大の声援!!!惜しいなあ。残念だな。悔しいなあ。もしも、カロリーバランスなど、徹底的な食生活の管理ができたのならば、72歳のエルビスを見れたのかもしれない。プリシアとうまくいっていたのなら、小泉元総理が、「アメリカの祈り」を歌うとき、リサとプリシアともう一人エルビスの姿がホワイト・ハウスにあったのかもしれない。ともあれ、この作品は色々な思いを彷彿とさせる秀作です。 エルヴィス・イン・ニューヨーク 関連情報