ジャングル大帝(新) DVD-BOX 1
私の一番古い記憶に、新ジャングル大帝のTV放送がある。主人公レオは、人間に育てられた身でありながら、野生のライオンの王となる。密猟者に父親のパンジャを殺され、その悲しみや怒りを持つが、育ててくれたヒゲ親父やケン一の優しさもしっている。人間は、レオ達にとって悪魔にも天使にもなりうる存在。レオは人間の本当の姿が天使であると思いたくもあり、心が揺れていく。ディズニーにあるような、「悪い奴」はこの作品の中では悪くもありながら悪くもない。悪人と善人とはっきり区切らず、両方の姿を持つ登場人物。手塚先生のものの見方がよく反映された、すばらしい作品だと思う。
交響詩「ジャングル大帝」<2009年改訂版>~白いライオンの物語~(DVD付)
わが家の小さく簡単な5.1サラウンドで聴いてそのすばらしさに驚いた。
藤岡幸夫指揮、日フィルの演奏が、まるで映画を見ているような臨場感で、
広大なアフリカのジャングルや果てしない海にそのストーリーとともに引き込まれてしまう。
人間の強欲とそこに棲んできた動物たちの狭間で翻弄されるジャングルの王パンジャが、
ハンターの罠に捕らえられてしまった我が子を身ごもった妻を助けようと飛びかかり壮絶な死を遂げるところなど、
手塚作品が持つ奥深さを冨田音楽が見事に描き、叙事詩的な壮大なドラマを感じさせる。
わが家にも小学校の子供がいるが、この年頃に聞いた感動はおそらく一生忘れないであろう。
DVDでは英語の字幕も選べるので、是非海外の子供たちにも聞いてもらいたい秀作である。
字幕と綾戸智恵のナレーションはオンオフ機能で考慮されており、楽器ごとの紹介音声や
サラウンドの設定で利用できる音声もあり、充実した内容であると思う。
ライオン・キング スペシャル・エディション [DVD]
干からびた大地の真ん中に倒れたシンバをティモンとプンバァが発見する直前のシーンで、上空を虫やハエが飛び回っているのがリアルだった。というのも、その音に驚いたからだ。しっかりサラウンドが効いて音が回っていた。これはラージ・スクリーン特別版の時にI-MAXのスピーカー用に音響に手が加えられたそうなので、そのせいかもしれないが。
最近のディズニー作品は、映像の進歩に合わせるようにしてサウンド・デザインもしっかりしているので、94年の作品ゆえの映像以上に音が臨場感を増してくれそう。これを5.1chで家で聴けるのが待ち遠しい。しかも長編アニメ部門のDVDで初だろうdts音声も収録されているらしいのでその迫力も期待できそう。
『朝のご報告』などはこのDVDにて初披露となるので楽しみだが,なぜこの前のラージ・スクリーン特別版の公開の時に見せてくれなかったのだろうと思ってしまった(ラージ・スクリーン版の『美女と野獣』の時は未公開シーンを含む公開だったのに)。
『美女と野獣』スペシャル・エディション版の時のように音声解説がついているので、そちらの方もまた楽しめそう。
吹き替え版も結構ギャグもいけるので(音声は独自の新方式を採用というから楽しみだ)、3度でも4度でも楽しめそうなDVDだ。
ジャングル大帝(新) DVD-BOX 2
18歳になっても号泣、もしも人間と動物たちが話せたら無駄な血を流さなくてすむとか甘い考えもしたり人間の欲望のため森を荒らす非道さなど考える事ができます、自分の考えと違っても涙が止まらないラスト。人を噛み殺すシーンとか残酷なシーンもあるけど小さい子供たちに見せたい作品。
新日本紀行/冨田勲の音楽
久しぶりに新日本紀行を見ました。素朴な人々の暮らしと風景、そのバックに冨田氏のテーマ音楽が流れると、何とも言い知れぬ郷愁を感じました。遠く懐かしい拍子木の響きや笛の音に、当時茶の間で家族とこの番組を見ていた子供の自分が思い起こされて、旋律が五臓六腑に沁みわたっていくような気がしました。当時この番組を見ていた人なら、きっと郷愁の想いをかきたてられるのではないでしょうか?冨田氏の新日本紀行のテーマ曲は、本当に名曲だと思います。
この一曲が聴きたくてCDを購入しましたが、他にも懐かしいアニメや大河ドラマのテーマ曲が収録されており、私にとっては大満足の一枚です。