オグリの子
なんとも懐かしい感の小説である。「たにし」「鬼やんま」「オグリの子」の3篇からなる本作品は、子供と子供時代にしかない時間の流れみたいなものを、とてもうまく丁寧に描いている。遠く過ぎ去った夏の日。田んぼ。高い空。遊んで寝て、何かに夢中になって・・・。そうだった人もそうでなかった人も、きっと子供時代って、こんなふうだったような気がするはず。「鬼やんま」の、兄弟二人のやりとりや、夏の焦げつくようなじりじりした暑さがリアルで、好きです。「オグリの子」の、ナオト、ユウ、コージの三人がお互いの違いを認めながら、友情を深めていく様子は、よくある少年ものだけど、やっぱり子供の成長する様は心うたれます。まわりの大人の言動をよくみて、自分なりに消化する作業が子供を成長させるんだなあと、再認識。彼らとともに私も、もう一回子供時代を追体験させてもらいました。
SIMPLE DSシリーズ Vol.3 THE 虫とり王国~新種発見!ノコギリカブト!?~
アイテムなどを装備したり虫を鑑賞できる自宅画面と、虫を採りに行く外の画面を行き来して、虫をコレクションしていくゲームです。
グルグル回るカーソルをボタンを押す事によって止め、規定の位置に止める事に成功すれば捕獲成功、という文面上は簡単そうに見えるシステムですが、実際は飛行系の虫はカーソルの回転速度が恐ろしく速かったりしてやや難しめかなと思います。補助アイテムを作ると速度が少し下がったりしますが、もはや動体視力の劣る大人の自分には辛かったです。試していませんが、通信プレイで虫の交換等もできるようです。
自宅画面にて「虫ガシャコロ」という機械で虫を合成して遊ぶ事もできます。組み合わせと運によっては、実際には存在しない奇天烈な虫が出て来る事もあります。タイトルのノコギリカブトもこの類のようです。予期せぬレア虫が生まれるとなかなか嬉しかったです。
しかし、この合成は結構高確率で「失敗」する事もあり、その場合ガシャコロからボロボロと虫の死骸(?)らしき屑が出て来て…。合成は画面上のハンドルをタッチペンで手動で回す方式な事もあり、「ジャリジャリ」という音で虫を潰してる様な嫌な手応えが表現されていて、子供に悪影響を与えやしないかちょっと不安になりました。お子さんに買ってあげる親御さんは、真似しないように要注意ですね。
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX
攻殻ファンだったので,買いました。
最初は,操作に慣れるのが大変でしたが
1ステージをクリアする頃には慣れました。
攻殻のイメージはかなり描き込まれていると
思います。声優好きの私にとっては,映画やテレビと
同じ声優なので攻殻の世界に浸ることができました。
ゲームレベルも選べるので,そこそこアクションができる
人ならクリアも早いと思います。
2週目のイベントにはまりましたが,通常では
そんなところ見ないだろうというところに
目的のものがあったりして,ちょっと大変でした。
4つ星の理由は,高所から落ちたら即死というのがあり,
何回プレイしてもそこへ来ると即死してしまうのがちょっとと
いったところです。(少し前からコンティニューなのでステージ
クリアはできますが)
でも,2週目の目的を達成すると次からはさくさく進めるので
楽しいです。(自爆もしますが)
攻殻ファンなら絶対かいだと思います。
In The Garden 中嶋邦夫エマイユジュエリー
ジュエリーデザイナー中嶋邦夫さんの多数の作品が惜しげなく掲載されています。
アールヌーヴォー期のジュエリーにみられる、ラリック、ガレ、ドームといった作家を連想させる独特のエナメル技法が多用されているジュエリーは圧巻の美しさで、ぱらぱらとページを捲って写真を眺めているだけでもうっとりしますし、中嶋さんご本人の文章や、寄稿されている先生方の解説が分かりやすくも本格的で、ジュエリーや美術に関心のある方がじっくり読んでも非常に楽しめる内容と思います。
この本のおかげで、ジュエリーの奥深さを改めて知ることになりました。ずっと長く大事にできる本だと思います。
ぞうさん-まど・みちお童謡集-[白寿記念]
知っている曲半分、始めて聞いた曲半分。
子供の心を鋭く表現する詩人のすごさを垣間見た気がするぜ。
今の子供向け曲はなぜか大人の視点から表現された、説教臭いものが多い。
この歌の大半が作られた1950ー1970くらいが日本の文化的ピークだったのかもしれない。
これを音楽プレーヤーの中に現代の曲と混ぜて入れておくと、非常にイイデス。
癒しになります。
ぞうさんは真理よしこの奴が聞きたい。