芸人交換日記 ~イエローハーツの物語~
何も知らずに読み始めたのですが、最初は実話と思っていました。
それだけリアルな世界描写だし、
登場人物はところどころ実際の芸人さんが
出ていて、要所要所はきっと実話も入っているのだと思います。
”笑い”という厳しい実力社会で働く芸人が、
自分達の才能に奢ったり、限界を感じたりしながら、
それでも必死に生きていく姿はフィクションの域を超えています。
笑いあり、涙あり、で本当に良くできた話だと思います。
鈴木おさむ氏、さすがです。(これまで名前しか知らなかったけど・・)
警視庁似顔絵捜査官001号
<科学捜査が発達し、ハイテク機材が投入されても、現場での地道な鑑識活動がなけ
れば、事件を解決することは不可能>(あとがきより)
「鑑識」と聞いてあなたは何を思い浮かべるでしょうか?
指紋採取?
石膏での足型とり?
似顔絵?
・・・・
テレビドラマを通じて知名度の高い警察の鑑識活動。
私は、この人を通じて、その魅力を知りました。
この人は、仕事にのめりこんだ挙句、自分の体が死臭ぷんぷんになっていること
に気付かず、自分の周りにだけ人が寄ってこないことを不思議がった人です。
この人は、自分の専門能力を、
街に出て、自分の力で磨いた人です。
この人は、派遣された海外某国で、デビューに大失敗しながらも、
「現地の人の視線で現場を見る」
という姿勢でハンデを乗り越えた人です。
改めて思います。
わが国の力といわれるものは、
自らの職能をうまずたゆまず磨き続ける、各現場の下士官クラスが支えているの
だと。
そして彼らは、自分の力を磨き上げることそのものを楽しんでいる、
ということを。
私に鑑識の魅力を教えてくれた、似顔絵捜査官001号。
この人の詳細を知りたいあなたは、ぜひ手に取ってください。
タイに渡った鑑識捜査官
No.1
いつもはふざけているお笑い芸人でも、こんなかっこいい声が出るんだって思いました。なんかうっとりします。特にカンニング竹山さんとか、アンガの山根さんとか。買うのは、悪くない!というのは過言ではない!!
なくもんか 通常版 [DVD]
揚げ物は基本的にキライじゃない。けれど、体調によって、ちょっとキツい時って、あるでしょ?
「あの」クドカンと阿部サダヲ。そう聞いた瞬間に、ある種のオナカイッパイ感?ムネヤケ感?が先走って、
だいじょうぶかなぁ…もたれないかなぁ…なんて心配しながら見始めました。
しかし、やっぱり期待通り(?)濃いィ味付け。クドカンのラードで上げた衣に、阿部サダヲの面目躍如とも言えるソースドボドボの過剰な演技。
ううっぷ…となりそうなんだけど、竹内結子がシャキシャキのキャベツのごとく、いいバランスに整えてくれています。
と言っても彼女の押し出しも相当なもの。女々しい阿部サダヲの「山ちゃん」を怒鳴りつける男っぽさに惚れてしまうでしょう。
けれど…ちょっと意外だったのは、「出戻り娘の連れ子と家族を再生していく物語」なんてありがちな設定ながら、独特の家族観を紡ぎ上げている点かなぁ。
うん。多くは言えないけれど、意外と考えさせられる内容でした。
もしかしたら、数年後とかに思い出してまた考えて…みたいな作品かも知れない。
「なくもんか」なんて微妙なタイトル、これも意味深に思えてきます。人生ってさぁ…。