モンキームーンの輝く夜に (幻冬舎文庫)
2003年に出た単行本の文庫化。
著者がラオスを訪ずれた際の恋物語である。ラオスという独特の世界を背景にした恋愛であり、そのゆったりとした空間、人柄の良さそうな男性、美味しそうな食べ物の描写は面白かった。
しかし著者の他の作品を読んできた私としては、どこか素直に受け取れない部分があった。何というか、どこへ行っても同じことを繰り返しているような・・・。
『モロッコで断食』や『ダライ・ラマに恋して』の恋とは、どういう関係にあるのだろう。時系列でいうと、いつくらいに当たる出来事なのだろうか。それがもっとも気になる。
インドシナ王国遍歴記―アンコール・ワット発見 (中公文庫BIBLIO)
アンリムオ以前にもアンコールワットを訪れたヨーロッパ人はいました。
例えば、ポルトガル人、フランス人のプイユヴォー。
さらに、15−17世紀の中国書にも真臘の記述は出てきていますし、16世紀頃のカンボジア王も遺跡修復を行っていたりするので、完全に忘れられていて発見されたものではないということです。
にもかかわらず、アンリ・ムオがアンコール遺跡の再発見者だという評価がなされているのは、彼の報告記が当事のフランスの旅行新聞で取り上げられて話題を呼び、彼の後に入植した植民地軍人や研究者にも大きな影響を与えているからです。
現物の遺跡を見て感動した人たちによって、研究が深められ、修復作業が進められていくのは後々の話ですが、この本では、もっと原始的なカンボジアの住民の様子、それらとかかわってジャングルの奥地の生活や開拓を行っている当事のフランス人たちの様子がひしひしと伝わるように描かれています。
たかのてるこ旅シリーズ 銀座OL世界をゆく! 2 恋するラオス [DVD]
シリーズで四枚出ていますが「モンキームーンの輝く夜に」と言う本がとても良かったので、その後の話となるラオス編を始めに購入しました。現地の青年と恋に落ちて遠距離恋愛の最中再会する内容ですが…ラオスと言う国の良さが伝わってきてとても癒されますし、2人の自然な会話の中から感じられるお互い愛情が伝わってきて胸がキュ〜ン…となりました。高橋カメラマンとのコメンタリーも別の意味でとても楽しく、夜中にゲラゲラ笑ってしまいました。
とにかくお薦めの一枚です。