遠い空の向こうに [DVD]
まさに最高傑作ですね。本当にここまで感動したのは久しぶりです。心地よいテンポに爽やかな物語、登場人物は皆愛すべき人ばかりで、親子関係や夢について深く考えさせてくれます。そして、何といっても音楽が素晴らしい。この映画にはこの音楽という位、合っています。私はもう観てから2年以上立ちますが、この音楽と共にラストを思い出すと、未だに鳥肌がたちます。とにかく、ここを見た人は直ぐに観た方が良いと思います。きっと、生涯忘れられない映画に出会えることでしょう。
「遠い空の向こうに」オリジナル・サウンドトラック
「リバー・ランズ・スルー・イット」のヴァイオリンの響きが蘇るような
作品。50年代を意識してか、50'sのナンバーだけでなく、スコアそのものが
年代によく合っている。空に吸い込まれていくかのようなそのメロディーは
時に郷愁をも漂わせている。
遠い空の向こうに [DVD]
人々が見守る中、少年たちの夢を乗せて、はるか空の高みに向かってまっしぐらに飛んで行くロケット。何度か登場するそのロケット発射のシーンがすごくよくて、清々しさにあふれていて素敵でした。
自分と同じ炭坑の仕事についてほしい父親と、空に向かう夢の道に進みたい息子との衝突。ロケットを飛ばしたい夢を応援し、主人公のホーマーの背中を後押しする教師の力強い励まし。いくつかの試練を経て、それでも夢をあきらめずに、ロケットの打ち上げにチャレンジし続けた「ロケット・ボーイズ」の四人の少年たち。
久しぶりに見たのですが、「こんなに胸が熱くなる、素敵な映画だったんだなあ」と、改めて感動しましたね。ソ連の人工衛星スプートニクが夜空に描く光の軌跡を見て、ホーマーがひとつの夢を見つけるシーンをはじめ、あちこちで目頭が熱くなりました。
原題は、宇宙に向けてスプートニクが空を飛んだ1957年10月にちなんで、『October Sky』。「Rocket Boys」のアナグラム(単語のつづり換え)になっているところも、心憎いっすねぇ。
1999年製作のアメリカ映画。全体の雰囲気は、でも、イギリス映画の肌触りがしたんですけどね。
もうひとつ。オープニングあるいはエンディングで奏でられる弦楽器(チェロでしょうか)の調べが、作品にあたたかな彩りを添えていたのも印象に残ります。
遠い空の向こうに [DVD]
恥ずかしながら、この作品のことは全く知らず、監督やキャストの名前もいまいちピンとこなかったのだが・・・何故、今まで知らなかったんだ!?とも思える程、近年では、その知らなさ加減と見終わった後の感動の差が最もあったといえるほど、とても素晴らしい作品だ。ソ連の打ち上げた初の人工衛星「スプートニク」に驚き、感動し、やがてロケットに夢を馳せる青年たちの実話を基にした青春ストーリーがとても爽やかな感動を与えてくれる傑作。炭坑町のなかで誰もがやがて炭坑夫になるしかないというレールから、そこから飛び立つという夢をロケットに重ね合わせ、やがてその夢を叶える・・・その一方、友情、応援者、そしてやはり、最後は「家族愛」という2大テーマが最高にマッチした映画となっている。内容もさることながら、最近のCGではない、落ち着いた映像とでも言おうか、50年代の雰囲気と言おうか、山、川、空、家、ファッション、車・・・等々の「自然美」が見ていてとても美しく、見る者を落ちつかせてくれる映像も大変に気に入った。また、随所に挿入されるエルビス、バディ・ホリー、プラターズ・・・といった珠玉の50’Sオールディーズ(当時は最新曲?)の数々もとてもいいアクセントになっている。本当に見てよかったと言うか、知ってよかった!そんな「夢って良いな!」と教えてくれる大推薦の一本。