Shall We ダンス? (初回限定版) [DVD]
草刈民代の役をジェニファー・ロペスがうまく演じられるのか興味津々だったのですが,意外にもよかったです.草刈民代の優雅さとジェニファー・ロペスのアクティブさという基本キャラの違いは目立ちますが,それでも心情の変化などはうまく表現されています.全体を通してオリジナル版に忠実だと思いますが,大きな違いがあるのはスーザン・サランドン演じる(主人公の)奥さん役の役柄とエンディングの方法.このあたりは視聴者の国民性というか好みが表われていて面白い.また,ハリウッド版を見て意を強くしたのは,竹中直人のキレた演技の冴えはワールドクラスだということ.あの圧倒的な存在感はハリウッド版でも再現できていません.竹中直人がハリウッド版にも出演すればよかったのに.
アメリカ人が作った「Shall we dance?」
アメリカ人が作った『Shall We ダンス?』
初期のピンク映画はいざ知らず、メジャーで公開された「ファンシイ・ダンス」「シコふんじゃった」「Shall We ダンス?」、3作品すべてを一級のエンタテイメント作品に仕上げた周防正行監督は日本映画を代表する監督の1人だ。
周防監督の『Shall We ダンス?』はアメリカでの興業も大成功し、黒澤作品の記録を塗り替え、最大の興行収入を記録した。
その、『Shall We ダンス?』全米公開顛末記を監督自らが記した「『Shall We ダンス?』アメリカを行く」は、映画興業システムの違いを通して見事に日米文化の差を浮き彫りにした好著だったが、2004年にハリウッドでリメイクされた『Shall We ダンス?』の製作を巡っての顛末記を描いた本書もまた、日本文化とアメリカ文化と間に横たわる深い溝を、面白おかしく伝えてくれる。
映画に興味のある人や、日米文化の違いに興味のある人には、超が付くほどのおすすめ本だ。
MY SHALL WE DANCE IN LONDON―社交ダンス、西洋と日本ちょっと違うかな
著者は本当に人生を楽しんでおり、10年来英国と日本を行ったり来たりしているらしい。
「上手に踊れない」
「英語が達者ではない」
と自己分析しながらも、恥ずかしがりながら現場に足を運び、気が付けばイギリスに沢山の友人をつくり、自らダンスと生活を楽しむ日々を送るようになっている。
日本の正確さを競うダンスや団体旅行の素晴らしさを認めつつ、リラックスやエンジョイという選択肢を提案する。
巷に肩肘をはって日本を卑下し、英国礼賛する本が溢れる中、本当の比較文化をさらりと伝えてくれる。
社交ダンスを楽しみたい人、英国に興味がある人はさらに楽しめる。
人生を豊かに生きるとはどういう事か、自らと対峙できる1冊。
「Shall we Dance?」オリジナル・サウンドトラック
この映画を視た人(私はDVDも買いました)なら、
音楽を聴くと、その時その時のシーンが浮かび、感動します。何度聞いても曲はいいです。
もし映画を視てない方は・・・かなり古いですが、これは視るべき!とても、清潔で綺麗な恋愛&家族&ソシアルダンスの話で、
家族でもみることができます。
この音楽は大好きです!
Shall We Dance (Sub) [VHS] [Import]
周防監督の有名作品。私の周りの外国人には「最近の日本映画」というと「Shall We Dance?」だと思っている人が多い。理由は定かではないけれど、これが字幕つきだからかもしれない。そんな友達と皆で見た。
話は普通のサラリーマン(役所浩司)がある程度の幸福を手に入れてしまった自分の生活のこの先を案じる所から始まる。結婚し、子供もいて、なんとか家も買い、そこそこの役職。社会的に見て大成功ではないけれど、ささやかな幸せがここにある。でも一抹の寂しさがぬぐえないのだ。毎日の通勤列車の中から美しい女性が窓の所に佇むのに気がついた彼。思い切ってそこに行ってみると、そこは社交ダンスの教室で彼女はそこのダンス教師だった。ダンスを始めることによって、彼の内側の何かが変わってくる。
役所浩司さんはいい役者さんですね。あのなんともいえない焦燥感からダンスを通じて伝わっていくところが、普通っぽく演じられているのが凄いと思う。普段はかなり格好いいのにこれでは普通の冴えないサラリーマン。友達は皆、「この人なんでこんなに格好よくないの?」と聞くくらい。「あー、普段はもっと格好いいのよ。これは役のせい。」といってもちょっと不審顔だった。しかし本木くんが出たときにはいっせいにどよめく。「この人、日本人?」と聞かれる。彼は日本人に見えないらしい…そして外国人にも人気があるようだ。
日本語の映画を英語字幕で見るのはとても不思議な感じだった。しかし、日本語のセリフを聴きながら英語の字幕を読む余裕があるので、英語の勉強にもなる。私の英語力では到底思いつかないようなセリフがどんどんでてきて興味深い。見てわかる面白さがあるし(竹中直人さんの熱演とか)、外国人の友達とVIDEO PARTYをするのにもお勧め。