僕たちの洋楽ヒット Best Of 60’s 1960‾69
映画「ドリームガールズ」のモデルとなったダイアナ・ロス&シュープリームス「恋はあせらず」、モンキーズ「デイドリーム・ビリーバー」から始まる29曲は、すべて懐かしい曲ばかりが収められています。
来日のために発売されたクリフ・リチャード「しあわせの朝」は、哀愁を帯びたポップス風のメロディーがいですし、ジェリー・ウォーレス「男の世界」は、チャールズ・ブロンソンよって某男性化粧品を有名したCM映像がよぎります。ライチャス・ブラザーズ「アンチェインド・メロディ」は、映画「ゴースト」でリバイバルヒットしました。ジリオラ・チンクエッティ「雨」、フランス・ギャル「夢見るシャンソン人形」、シルヴィ・バルタン「アイドルを探せ」などの選曲は涙モノです。
カーペンターズのカバーの方が有名になったマーヴェレッツ「プリーズ・ミスター・ポストマン」を聴いてオリジナルとの違いを感じてください。リトル・エヴァ「ロコモーション」、ベンチャーズ「ダイアモンド・ヘッド」、 ポール&ポーラ「ヘイ・ポーラ」、 パーシー・スレッジ「男が女を愛する時」、ボビー・ビントン「ミスター・ロンリー」、スコット・マッケンジー「花のサンフランシスコ」、カスケーズ「悲しき雨音」、ヴァニラ・ファッジ「キープ・ミー・ハンギング・オン」、オーティス・レディング「ドック・オブ・ベイ」、ニール・セダカ「恋の片道切符」など、懐かしい音楽と再会しながら昔の思い出を振り返ってください。
イージー・ライダー ― オリジナル・サウンドトラック
ロック・ミュージックをバックに使った映画は今では数多くあるが、これはそのハシリとでもいうべきもの。おまけにこれほど映画と音楽が一体化しているものは例を見ないのでは。
映画はコカインの密輸で手に入れた大金で2人の若者がオートバイに乗り、自由というか自分自身を求めて旅に出るというもの。こういうとウッド・ストックくさいと思われるかも知れないが、ラスト・シーンで主演の2人が、すれ違った南部の農夫にライフルでいとも簡単に撃ち殺されてしまうというもので、ウッド・ストックの夢から一歩も二歩も先に進んでいる。ピーター・フォンダ、デニス・ホッパーの二人が見事な映像美を作り出している。数々の賞を取った名作で、テレビでも放映されており、見た人も多いのでは。
で、"!!のサントラ。製作に当たって、ロック関係者とも交流を持っていたというピーター・フォンダ、デニス・ホッパーがボブ・ディランにまで声をかけたと言うくらいの熱の入れようが良く分かる見事な選曲。サイケデリック・ロック後期の名曲が目白押しである。どの曲がとはお楽しみのため言わないが、ここでしか聞けない曲というか演奏も収められていて、サントラ・ファン、映画ファンだけでなく、ロック・ファン必携の一枚である。おまけに、随所に映画の効果音も入っており、臨場感と言うか、あの衝撃的な映像を思い出させてくれる。撃ち殺され、転倒したバイクから立ち上るあの黒煙、そして、その後ろに広がる南部の美しい穏やかな田園風景が目に浮かぶ。
単なる映画のスーヴニールでなく、立派なロックアルバメ!この盤はデジタル・リマスターもされており、音質も最高。お勧めです!