フォーレ: レクイエム
ゆったりとしたテンポで進んでいく、ピュアな清らかさにあふれた演奏ですね。殊に、ボーイ・ソプラノのコーラスになるのでしょうか、聖歌隊の合唱と、バリトンのフッテンロッハーのやわらかな声に惹かれました。
この曲の演奏、わたしは長く、クリュイタンス指揮パリ音楽院管弦楽団のレコードで親しんできました。オケの響き、特に金管楽器の響きのやわらかさという点では、こちらスイスのベルン交響楽団はパリ音楽院管のそれと、かなり似ている印象を受けました。
逆に、違っているなあと感じたのは、クリュイタンス盤は大柄で、ドラマティックな趣が強かったのに比べて、こちらコルボ盤は、宗教的な透明感とリリカルなやわらかさにあふれていたところ、そこが魅力的でしたね。
なかでも、バリトンのソロが活躍する第2曲「オッフェルトリウム」と第6曲「リベラ・メ」、花の冠がくるくると回る夢のような美しさに満ちた終曲「イン・パラディズム」の演奏が格別、素敵だったな。
1972年5月、スイスの首都ベルン、カジノ・ド・ベルンでの録音。
カヴァーの絵は、ジョージ・フレデリック・ワッツの「Hope(Sunset)」。
両足キッカーを目指せ!! 新版 ~フットサル&サッカー 1週間で右も左も自由自在~
土屋健二さんのDVD本でリフティングは見違えるように上手くなったウチの息子(小学校3年生)。
リフティングは上手くなったものの強いボールが蹴れずに悩んでいました。
しかし、この本のDVDを観て問題が一気に解決しました。
ウチの息子にとって役立ったアドバイスは、膝から下を振る、内側に振り抜く、ということでしたが、この体の動きをDVDで実際に見られるのが子供には良かったようです。
特に、DVDの中で一般の方のフォームを修正し、そのビフォーアフターを並べて見せる場面があるのですが、これがとても参考になりました。
利き足で強いボールを蹴るためにも役に立つ本です。
サッカーのDVD教本は何冊か買いましたが、この本は非常にお勧めです。
ヴェルディ:歌劇≪オテロ≫ミラノ・スカラ座2001年 [DVD]
このオペラは、椿姫やリゴレットのように親しみやすいアリアが一杯出てくるわけではないのですが、終わりまで退屈することなく一気に鑑賞することが出来ました。何よりもムーティの求心力のある、流れるような指揮が素晴らしく、どこを切っても血が出るようです。また、丁度60歳を迎えたばかりのドミンゴのすばらしさ・・・・確かに以前のように楽に高音は出なくなっていたかもしれませんが、必要なところではきちっと歌いこなしています。日ごろの努力の賜物ではないかと思われます。また、妻の不倫の疑惑に苦しめられる迫真の演技が素晴らしく、一流のシェークスピア役者とも言えます。ヌッチは、少しわざとらしい、分かり過ぎる演技が鼻に付くところもないわけではないのですが、余人をもって代えがたい歌手という気がします。カターニは、若い美男の副官の役回りにぴったりです。デスデモーナもぴったりでした。こういう素晴らしい演奏なら、ヴェルディのオペラを全部見てみたいと思いました。