紫の鏡―木曜の怪談・怪奇倶楽部発“ウワサ”のホラー・ストーリー
小学生による投稿形式の怪談集。子供時代のタッキィ、翼のカラーグラフが冒頭にあります。テレビの怪奇倶楽部のもので、本の価値的にはこのグラフだけかな。でもタッキィは可愛いです。
もしもノンフィクション作家がお化けに出会ったら (幽ブックス)
最初タイトルに入れられた「ノンフィクション作家」という言葉は余分ではないかと思った。「もしもお化けに出会ったら」というタイトルの方が、ずっとシンプルで洗練されているではないか。
しかし読んでいるうちに、その理由は判明。
かなり複雑な家庭環境を抱えているらしい著者は、しかしそれを記載する時に感情をほとんど交えない。いや、感情は記載しているのだが、それを読む読者の心をかき乱すことを目的としない。
普通でないことを描いても、読者を怖がらせたり驚かせることを目指さない。
つまり、演出というものを行わない。
フィクション系の作家が書く実話怪談は、実話と言いつつも演出が見え、場合によってはウソが混じっていることが読み取れて、その瞬間、すうーっと醒めることがある。
この本は演出をおこなっていないぶん、ショックは少ないが、醒めることはない。じわじわと奇妙な気持ちになる。
この読み心地は他にない。
まさに、「ノンフィクション作家」だからこそ出せる味である。
ただ、理由は不明であるが初出年代と作品の並んだ順番がランダムであり、先に並んでいる話で死んだはずの人間が、後の話で生きていたりして混乱する。
これは、初出年代順に並べるべきではなかったかと思う。
矢追純一UFO現地取材シリーズ DVD-BOX (2枚組)
21世紀を迎えてから、UFOや宇宙人の存在について
あまり騒がれなくなっていて、私は正直、寂しく思っていました・・・笑
と言っても、20代の私はリアルタイムで「矢追純一UFO現地取材シリーズ」を見たことがなく、
オーパーツやUFOに興味をもち出したのは、
中学生時代にTVで見たX-ファイル(海外ドラマ)X-ファイル傑作選 DVD-BOX (劇場ペアチケット付き)がきっかけでした。
このドラマは、本当に衝撃的で
FBIの視点からUFOや宇宙人の謎についてリアルに描かれていて、毎週欠かさず見ていた記憶があります。
久しぶりに、UFOや宇宙人の世界にどっぷり浸らせてくれる
「矢追純一UFO現地取材シリーズ」。期待してます!
余談ですが、
DVDBOX特典の「黄金の携帯ストラップ型UFO 探知機」は絶対に欲しいっ!(笑)
ONE
Askaがソロとして出したアルバムとしては私の中ではBestの位置付け。彼の歌唱力もさることながら、Askaらしい独特の言い回しを駆使した歌詞や曲ごとに楽しめるメロディーラインがChage&Askaのアルバムも含めて一番Askaらしさが出ているアルバムだと思う。例えば山下達郎のアルバムは曲は新しくてもなにか根本に「達郎」を常に感じさせる作品になっている。所がAskaのソロアルバムはそれぞれ特色を出そうとしているためか、アルバムの「色」がかなり異なり、その度にファンにとっては好みが分れる様な気がする。全く個人的な意見としては「One」(と「Scene II」)が一番Askaらしさが出ており、全曲楽しめるアルバムに仕上がっていると思う。是非お勧め。
怪談・奇談 (講談社学術文庫―小泉八雲名作選集)
「怪談」は今までに多くの訳が出回っているが、この本は今までのとは一線を画している。何よりも良いところは、一人の訳者が全てを訳しているのではなく、多くの訳者が訳しているところだ。
そのほかにも、この本には目を見張るべき所がある。
この本には、小泉八雲が実際に読んだと思われる本(ヘルン文庫にある実物)を原文のまま載せている。そのような詳しい作業によって、小泉八雲が人物名や地名をどのようにして間違えたのかが分かる。
恐怖を中心とした怪談ではなく、寧ろ日本風の叙情によって綴られた怪談である。したがって、子供ばかりでなく、大人も、昔ゆかしい小泉八雲の世界に浸れることだろう。