映画30周年記念企画 ドラえもん映画主題歌大全集
<みどころ>
「風のマジカル」「季節がいく時」「Love you close」「ボクノート」「手をつなごう」「大切にするよ」の6曲がベスト版初収録。「時の旅人(西田敏行版)」「夢のゆくえ」「Love is you」の3曲が、絶版となっている『ドラ・ザ・ベスト』以来の収録。
残りの24曲は『映画主題歌篇』『ソング・コレクション』『テレビ主題歌大全集』で入手できるもの。
<留意点>
武田鉄矢・海援隊歌唱曲7曲と「何かいい事きっとある」「かけがえのない詩」「キミが笑う世界」「ドラえもんのうた(山野さと子版)」「ドラえもんのうた(吉川ひなの版)」の計12曲の長編映画使用曲が未収録。
武田・海援隊歌唱曲のうち「私の中の銀河」以外の6曲は『映画主題歌集』で、「何かいい事きっとある」は『映画主題歌篇』で、「ドラえもんのうた(山野さと子版)」は『テレビ主題歌大全集』などで入手可能(『ドラ・ザ・ベスト』は、これらの8曲に加えて「私の中の銀河」「ドラえもんのうた(吉川ひなの版)」を収録)。
なお、短編映画使用曲は『映画主題歌篇』でも入手できる6曲が収録されており、極めてマイナーなザ・ドラえもんズ関係の曲や、『テレビ主題歌大全集』などで入手できる「青い空はポケットさ」「ハロー!ドラミちゃん」「ぼくドラえもん2112」などは未収録。
そんなわけで、“大全集”というのはちょっとJAROな話です。80年代、00年代制作の映画に主眼を置いたベスト版と考えたらよろしいでしょう。
※追記※
その後、「キミが笑う世界」を収録した『ドラえもん サウンドトラックヒストリー2』が発売されました。また、「私のなかの銀河」を含む武田鉄矢・海援隊歌唱曲7曲に加え、今年の映画の挿入歌「遠い海から来たあなた」を収録した『ドラえもん 映画主題歌集+挿入歌』も発売されたようです。
夢をかなえてドラえもん
子供が1年生の運動会のダンスをして初めて聞きました。なんだかワンフレーズ目で目頭が熱くなってしまう曲です。子供のダンスがかわいいとか振り付けがどうとかでなく、メロディーと歌詞がリンクして感動しちゃったようです。懐かしいというか、昔自分が子供の頃好きだったこととか、走馬灯のように頭によぎった感じ。いい曲です。ただ聞くだけで泣けちゃいますねぇ。
アニメンティーヌ~Bossa Du Anime~
テレビでクレモンティーヌさんが歌う♪ボン ボン バカボン バカ ボン ボン♪に興味をもったこともあり、すぐにこの『アニメンティーヌ』を入手しました。期待を裏切らない出来栄えですし、結構お店のBGMに使用しても好評なのではないでしょうか。
アニソン・カヴァー・アルバムですが、見事なボサ・ノヴァに変身していますし、フレンチ・ポップの優しい香りが漂う歌唱でした。原曲のメロディの良さをこれで再確認した曲もあり、ステキなアレンジによって大和撫子がパリジェンヌに変身したようにも思えます。
日本のアニメが世界中で愛されていることを考えれば、このアルバムも日本国内だけでなく、もっと広いフィールドで愛される素地はあるわけです。
『キテレツ大百科』の「はじめてのチュウ」なんて、最初からボサ・ノヴァの曲ですよ、と言われても分からないくらいに、テンポも雰囲気も変わっています。オリジナルの良さが残っているのも嬉しいですね。元歌が耳に馴染んでいる曲ほど、変わり方に関心を持ちますが、原曲を知らない人にとっては、これはこれでオシャレな曲だな、と聴いても満足するような演奏が続きます。それくらいに違和感のないアレンジだったということです。
クレモンティーヌさんの軽やかな歌唱とボサ・ノヴァも実に上手くマッチしていますが、これを考えたソニーのプロデューサーの企画の勝利だと思いました。これは当たりますね。とにかく気に入りました。