レティクル座妄想
発売当初リアルに病んでたので本当にあっちの世界に連れてかれる危険性があり、怖くなり筋少から離れました苦笑。今は冷静に聴けるかな?歌詞カードのアートワークも毒毒しく筋少ワールド炸裂です。ダークな世界観に浸りたい時はオススメです。
くるぐる使い (角川文庫)
はっきりいって大槻ケンヂという男、甘く見ていた。完全にいい意味で期待を裏切られた感じ。 表題作「くるぐる使い」はなんだかとてもほろ苦くて好きだ。オチの秀逸さでいえばやっぱ「憑かれたな」か。
無頼平野-昭和侠客外伝- [DVD]
1995年5月公開(劇場公開タイトルは『無頼平野』。当時ビデオ化されるにあたり、いかにもなタイトルにつけ変えられ、それはこのDVDでも副題として残っている)。石井輝男監督としては、90年代の復活第2作で、エンタテインメントに徹しつつ趣味の世界も全面展開させており、見た目ほど予算的には恵まれなかったようだが、それを感じさせないゴージャスな質感があり、近作の中でもとりわけバランスのよい作品となっている。
パブリック・イメージをくつがえす、ワイルドな魅力の加勢大周(おそらくこれが、彼のベストバウトだろう)、相変わらず可憐な岡田奈々をはじめ、やりすぎることなく気弱な青年を好演する佐野史郎ら、メインキャストが全員ハマッていて、華麗かつ猥雑な石井ワールドの構築に一役買っている。
あがた森魚(カジノ座の指揮者)、早川義夫(たき火にあたる男)、原マスミ(ナイトクラブのバンドマスター)、田村翔子(女流詩人)、大槻ケンヂ(奇術師)、杉作J太郎(振付師)らサブカル系ゲストも多彩。吉田輝雄、南原宏治、そして『網走番外地』シリーズの常連だった(カップルだったこともある!)由利徹と砂塚秀夫もコンビで登場し、昔から石井作品を観てきた観客へのサービスも満点だ。また、『仮面ライダー響鬼』の明日夢くんの母―実は90年代石井作品の常連―の衝撃映像もあったりして、もし明日夢くんが実在の少年で、これを見たらトラウマになることは確実だろう。
とにかく、どんな描写があろうとある意味突き抜けていて、観終わった後、何故かさわやかな気分になるのが石井輝男監督作品の不思議な魅力。きっとこの作品の現場も、映画の神に祝福されていたに違いない。
なお、収録は本編のみで、しかもビデオ化当時のマスターを流用したらしく、若干画面がぼやけた感じになっているが、ここは素直に、DVD化されたこと自体を喜んでおくべきなのだろう。
グミ・チョコレート・パイン グミ編 (角川文庫)
大槻ケンヂ氏の半自伝的小説。これでもかと青年期の己の性の衝動を赤裸々に告白しその有様はさながら「仮面の告白」級。しかし、しかし、そんなことがこの小説のテーマじゃないんですよ!これは青春小説なんです。ここに出てくるやつらは、人付き合いは不器用、気が付くとクラスで孤立してしまうタイプ、でも本や映画の教養はずば抜けていて、その点自分は何かをなし得る特別な人間で、ほかの有象無象とは違うと思っている。そう青春の文学青年が陥りやすいナスシシズム。そして彼らは実際に行動をおこすんだよね。とにかく100%青春。こんなのを読んだ夜には、何か行動したくなるにきまってる!にきび面、カッコワルイ、異性のことで頭ピンク色、頭でっかち、でも自転車こいで街に出て、世界を変えたい(そんなん不可能なのに)いやできるかも、と本気で思ってしまう。これ青春ですよね。そんな絞ると青汁がでてきそうなくらい青春な本がこの本なんです!!
リンダリンダラバーソール (新潮文庫)
ラバーソールをパタパタさせる恋人マコとの恋物語をベースにバンドブーム全盛期のエピソードが沢山載った楽しいエッセイ(?)です。
BUCK-TICKの櫻井さんとの微笑ましいエピソードやデビュー仕立てのXのエピソードなどが載っていて面白いです。
バンドブームが去った頃の苦い話も掲載されていて、バンドブームの儚さがよくわかります。
一部、暴露話もありますが不快に感じるレベルではないので安心して楽しめます。オススメです。