芸能山城組入門
CDは基本的にネットで購入するのですが、つい先日ショップを覗いたらこれがあり、思わず懐かしさにかられて購入しました。
「芸能山城組」は、前身の「鳩の会」当時から日本にブルガリアン・ヴォイスを広め、その後、ケチャのパファーマンスで有名になりました。世界の民族音楽の多様性を知らしめた集団です。山城祥二氏が1974年1月19日に設立し、主宰したわけで、発表されたLPの数々は、臨場感あふれる録音の良さとユニークな音楽活動記録ということから話題になりました。「芸能山城組」は今も活動を続けており、ケチャも体験できるわけで、その歩みは日本の「合唱」の考え方を大きく広げたものでした。
これは『芸能山城組入門』となっていますが、1976年から数年の間の作品のベスト・アルバムの性格を持っているのでしょう。リーフレットには、中村とうよう氏が書いた「芸能山城組」の説明があり、活動歴や録音歴が記してありますので、俯瞰して眺めるのに好都合の説明でした。
また、主宰の山城祥二氏が、本アルバムの曲の背景や演奏理念について14ページにわたって詳細な解説しており、それを読むとこの集団の足跡が深く理解できます。
30年以上前の音源ですが、クリアな音像を結びますし、民族音楽の数々は今でもこのCDでないと聞けない音源がほとんどですから、それを考えても素晴らしい功績です。音楽技術も特異性は不変性を持ち、古さは全くありません。題材がユニークですから発声面は最初から驚いて迎え入れていますので、その印象はそのままです。
西洋のヴェルカントではない「合唱」の発声法について深く考える切っ掛けになった「芸能山城組」の功績は今も大だと評価しています。
乙女の美術史 日本編
帯に萩尾望都先生の推薦が入っていたので、速攻手に取りました。
美術館は好きでも美術自体に、ましてや日本の美術にはあまり詳しくありませんでした。ただ、文章がわかりやすくて身近な話題に置き換えて解説してくれるので、すらすらと楽しく読めました。
特に2章の近世がお気に入りです。
浮世絵の話というよりむしろ描いた作者の波乱万丈な人生やその時の心情について紹介されています。単に“美術史”というと、どうしても私には難しく感じてしまうのですが、作者のキャラ設定が上手くて、歴史に詳しくなくても笑えます。「あ、教科書に出てくる人でも結構ふつーのオタクなのか…」とか思えてきたり。笑。蔦屋重三郎と歌麿の関係とか、歌麿へのあてつけのような写楽の扱われ方とか、歴史に出てくる人も今のフツーの人と大して変わらないんだなぁって思っちゃいました。
美術は学校で受験対策に暗記するだけで終わった記憶しかありません。美術館にたまに行っても「キレイだなぁ」とかで終わってしまうだけだったのが、作った「人」にフォーカスすると全然違った面白さが出てくるのは本当に意外でした。世界編もあるみたいなので、そっちも読んでみようと思います。
キューバ音楽の真実
中村とうよう氏の企画、選曲、解説のライスレコード第4作目。
20世紀前半のキューバ大衆音楽の歴史を
簡単に概観できます。
収録されているのは25曲。SP復刻。
古いけれど、優雅。ノリもいい。
ひとつひとつの作品を追う手間を考えれば、
このような企画モノCDは、とても重要、ありがたい。
キューバ好きな人だったら、損はない。
廃盤になるまえに入手を。
明日に架ける橋(40周年記念盤)(DVD付)
今届いたのですが、開けてビックリ!!。
どうやっても ライナーノーツが収納できません。
無理に挟んでも、持った時に ノーツが落ちます。
ちとがっかりですね。 間抜けな作りです。専用の袋が有る訳でも無いし。
TBSラジオで進めた萩原健太さ〜〜ん!、此処も説明して下さいよ。