ハーツ オブ アイアン II ドゥームズデイ with アルマゲドン 【完全日本語版】
第二次大戦の戦史に興味があるとか、開発されなかった兵器が開発されて実戦に投入されたら・・・
という人にはお奨めできる一品です。
単純に兵器を生産→戦闘・占領の繰り返しの、シンプルな戦略ゲームが好きな人にはお奨めはできません。
プレイヤーは戦争にかかわることなら文字通りなんでもできます。
基本は兵器の開発・生産、工業力の増加と各種物資の調達となりますが、それ以外には
敵国にスパイを送り込む(暗殺や兵器図面の奪取などが行えます)
核兵器の開発やロケット兵器開発のために原子炉・ロケット試験場の建設。
防衛のための要塞線の構築。
どんな兵器。技術を開発するか、どんな陸・海・空の基本戦術を採用するか。
外交で貿易をしたり同盟を結成・加入・脱退したり、宣戦布告や戦後処理。
戦闘では指揮官と部隊を育て上げ、どの時期に、どういった進撃路で、どれだけの戦力で、どういった戦術をとりながら戦うか。
それらすべてがプレイヤーの自由です。
用意されている兵器も膨大で、普通の歩兵から海兵隊・空挺・山岳に戦車、機械化歩兵・自動車化歩兵に戦闘機、爆撃機などなど大戦に登場した主要兵器をほぼ網羅しています。
それぞれのユニットには得て不得手があり、戦車は市街地戦では弱くなる、山岳兵は冬と山岳・丘陵での戦闘に強いなど、プレイヤーの戦術にも彩を添えてくれます。
さらには有志の人の開発したMODファイルにより、兵器や国家などの追加、慣れてくれば自分でも好きなように改造ができる。
それがこのハーツオブアイアンです。
ただ、難点は後半になるととにかく重いということです。
これがかなりの重さで、非常にストレスがたまります。
面白いゲームなだけにこれだけが残念ですので、星を1つへらさせてもらいました。
追憶のハルマゲドン
原題は「Armageddon in Retrospect
And Other New And Unpublished writings on War and Peace」。
ヴォネガット没後一周年を記念して出版された
未発表短編集を中心に編まれた本。
序文は長男のマーク・ヴォネガットによるもので、
これがすこぶるよい文章で、ほんとに泣ける。
身内だから書ける追悼文だと思った。
ヴォネガットのすばらしさを再認識できた。
収録されている短編集の大半は、
第二次世界大戦をモチーフにしたものである。
ヴォネガットのエッセイで戦争について語られている本を
読んでいたせいか、ちょっと身構えていたが、
収録されている作品はユーモアにあふれ、爽やかさすら感じられた。
人を描くことに力を注いだヴォネガットならではの着眼点だと思った。
中には、ヴォネガットにしては珍しくミステリタッチの作品がある。
「サミー、おまえとおれだけだ」がそれで、
これまで発表されたヴォネガットの小説の中で
かなり珍しいタッチだと思う。言ってみれば倒叙法か。
最初に結末を描くことを信条としたヴォネガットらしい。
唯一、戦争に関係のない作品が表題作であるが、
これがどうして未発表だったかと驚いた。
というのは、実を言うと、短編ではなかなかヴォネガットらしさを
味わうことが難しいのだが、この短いお話の中にはそれがある。
読後感はまさにヴォネガット。
なぜこれを表題作にもってきたのか、判ったような気がする。
それから、これだけは言っておかなくては。
やはりヴォネガットは浅倉久志訳でなくては。
今回、つくづく思った。
優しさとアイロニーが表裏一体になっているこの語り口こそ、
わたしが知っているヴォネガットだから。
お帰りなさい、ヴォネガット。また会えて嬉しいかったです。
ほんとうに、ありがとう。R.I.P.
レゴ スペースシャトル
もう今年で30になる、エンジニアのはしくれですが、仕事の合間にと思いきって買ってしまいました。
他のレビュアーの方々は、お子さん用に購入されたようですが、お恥ずかしながら自分は独り身ということもあり、自分へのご褒美にしました。
パーツ数や大きさ、迫力は噂通りすごいのですが、自分は何といっても、中身の濃さが気に入りました。ギアの収納にダンパーを使っていたり、強度向上のための重ね組、さらに可動式ロケットエンジンなど、勉強になることばかりで、大変満足しています。
幼い頃のレゴを思い出しながら、改めてレゴの底力を痛感しました。
LOVE LIVES
まず失礼ながら、
映画は見ていません。
なので映画とのマッチ感は全く分かりません。
しかしエアロの曲としての印象は語りたいです。
これは何とも懐かしく、安心感を覚えます。
何故だろうか、自分は少年期に『Get a Grip』で存在を知り、
『Pump』『Permanent Vacation』と、逆にアルバムをさかのぼって買いました。
そして、いよいよデビューアルバムに到達した時に、
『Dream On』に出会いました。
それは、あのトンでもない、
『野獣生誕』などと邦題が付いた異様なファーストではあったけれども、
それでも、あの曲は文句なしに素晴らしいと感じました。
なので自分的には、
『I Don't Want to Miss a Thing』よりも、
『Dream On』な気分です。
『Dream On』が思い描いた希望ならば、
『Love Live』は希望の再確認でしょうか?
まるで彼自身の人生のようです。
何と言うか、スティーブンの良さというのは、
問題を起こす度に、不死鳥のごとく甦り、
次の章へのプロロ−グやら、新たなサプライズやら、
色々と用意されているような気もして、
今回も何だかワクワクするのです。
確かにソロ名義ではあるけれど、
新たなフロントマンとしての一歩と、
来日ライブが楽しみになる期待感も合わさって、
自分は前向きにとらえようと思いました。
アルマゲドン [英語版ルビ訳付] 講談社ルビー・ブックス
映画で何度も観たのですが、やっぱり泣けます。
英文にルビが振ってあるので辞書が無くても(英語が苦手でも)
読めるので、あの映画の映像が頭の中に浮かんできます。
映画全部をノベライズにはしてないので、多少なくなっている場
面はありますが、ラストのハリーとグレースの場面は、何度読ん
でも涙が出ます。