ロボジー スペシャル・エディション(2枚組) [DVD]
零細家電メーカーが開発途中の2足歩行のロボットが大破し、ロボットの外装に人間を入れて誤魔化すというのがおかしい。誤魔化しはダメですけどね。(苦笑)
すぐにバレそうな気がしますが、日本は2足歩行のロボットの先進国で、アシモなど2足歩行ロボットが開発されており、バレそうでバレないというのが面白い。しかも老人のギクシャクした動きがロボットらしく見えるのには感心した。
まず、ロボットの造型がいい。中古部品ばかりを集めて作ったロボットのデザインは親しみが持てる。白物家電メーカーとあって、頭部は炊飯器、背中に背負っているのは湯沸かし器、胸にはガスメーター。そういう中古部品が手作り感があって「ニュー潮風」という洗濯機のようなネーミングもミスマッチで、ユニークさを醸し出している。
そして、キャスティングがいい。何と言っても、ロボットの中に入るのが、今回、映画初主演となる73歳の老人、五十嵐信次郎=ミッキー・カーチスのとぼけた演技。自分勝手で頑固者で、自分が頼みの綱と知るとホテルの良い部屋を要求し、高級な食事を注文し、マッサージを呼び、と注文が多いのが楽しい。
また、『ニュー潮風』を追いかけ回すロボットおたく少女に吉高由里子。会社からロボット開発を命じられた3人組を濱田岳、川合正悟、川島潤哉。ちび、でぶ、のっぽの3人組。定番の三馬鹿トリオでコミカルさを際だたせている。
女子大生の佐々木役が吉高由里子で、自分を助けてくれた『ニュー潮風』に本気で恋するというのが、実にキュート。しかも、天然かと思ったら、ロボットおたくで、工学的な内容に非常に詳しいのも意外性があって面白い。
単に、機械の代わりにおじいさんが入る設定に終わらず、オ中に入るじいさんが『ニュー潮風』として孫たちに好かれ、ある意味、老人の生きがいの話になっているのもいい。生きがいをみつけられない孤独な老人に「あなたが必要なんです」との言葉は何よりも嬉しかったはずだ。さらに、オタク的に展開していくのが矢口監督らしい。人間が入ってるとしか思えない機敏な動きをロボット工学でもって考察していくのが面白くて、むしろこっちの方にワクワクしたほど。
本当はインチキだけど、映画はちゃんとロボットと人間の話になっていて、ニュー潮風の造形が愛らしいぶん、ちょっとした動きが感情に上手く結びついてると思います。逆に、人間の描き込みが足りなかったかな。唐突感が漂うのは矢口作品らしいとも言えますが。(笑) また、ニュー潮風の秘密がバレるかバレないかの“サスペンス”の部分が少々弱かったようにも思います。
本作はぶっちゃけ、企業がウソを隠蔽するお話しで、コメディ映画としてはどうかなと思う部分はあるのだけれど、ちゃんと後味を悪くさせないエンディングとする工夫がしてあり、まあ、とにかく面白かったです!
エンドタイトルで、なつかしいスティックスの名曲「MR.ROBOT」をカバーして高らかに歌うのは“五十嵐信次郎とシルバー人材センター”というのも可笑しい。
『月刊 NEO 田畑智子』 初めての写真集 初めてのヌード!
脱ぐとはおもっていなかった田畑智子さんのヘアヌードということで
「あの清純派が!」と、びっくりすると共に素直に嬉しい。
でもそこは「月刊」シリーズ・・・
見せ方も今イチだし、余計なページも多い。
ヌードは嬉しいことですが、総合的には評価は星3つです。
黄色い涙 【通常版】 [DVD]
自分自身は60年代にはまだ生まれていなかったので、
時代背景は違いますが、大学生ぐらいの時、誰かの部屋を溜まり場にしては
飲んだり語ったりはしゃいだりして過していた頃をつい振り返ってしまいます。
無駄なようで無駄じゃなかったような、ダメっぷりを競い合うような日々が
甘く思い出されてとてもツボにハマりました。
中でも大野・相葉・櫻井のどこまでもダメな3人組には笑いがこらえきれません。
コメンタリーを聞くとさらに愛着のわく作品ですので、劇場で見られた方も
DVDでご覧になってはいかがでしょうか?
もともと、嵐のシングルによく収録されているシークレットトークが
好きなので、このコメンタリーが一番楽しみだったかもしれません。
アフタースクール [DVD]
騙されないようにしようと力まず観た方がいい。とのレビューが沢山ありますが、心配しなくても力んで観ても騙されます。
巧みに騙されます。嫌味なく騙されます。でも、騙されて爽快です。
「やられた」と思って悔しくなるというよりは、「やられた」と思って笑いたくなる。そんな映画です。
この映画、本当にネタバレが命取りになるので、ネタバレ禁が大前提なんですが、事前にネタバレ的要素が入ってこないところが不思議です。以前シックスセンスでは観る前に最後のオチを知ってしまったということがありましたが、この映画は映画評なんかを観ても観た人みんなが必死にネタバレを伏せている感があります。
言いたいのに言えないジレンマに窮屈な思いをしながら、それでも面白いから薦めたくなる。でも、種明かしされていく時の痛快感、そして自分のバカさ加減に笑いたくなるあの面白さ、
それを今から観る人達から奪ってはならないという変な使命感と連帯感がそうさせているように感じます。
好きなんでしょうね、みんなこの映画が。
だってこの映画、観たら色々と語りたくなるというか、感想言いたくなるんです。
それなのにみんな頑張って口を閉ざしている。なんだか作品への愛情を感じます。
かくいう私もそう。内容に関して色々感想を言いたいのに、内容に一切触れようとしないのは、ついうっかりネタバレしてしまうのが怖いから。
それほど至るところに伏線が張り巡らされています。
ああ、オチを知った上で観る「アフタースクール」が早く観たい。それが楽しみで仕方がない。きっとまたすごく面白いんだろうな。
唯一言えることは、大泉洋さん上手い!佐々木蔵之介さん素晴らしい!堺雅人さん流石!
ロボジースペシャル・エディション(特典Blu-ray付2枚組)
零細家電メーカーが開発途中の2足歩行のロボットが大破し、ロボットの外装に人間を入れて誤魔化すというのがおかしい。誤魔化しはダメですけどね。(苦笑)
すぐにバレそうな気がしますが、日本は2足歩行のロボットの先進国で、アシモなど2足歩行ロボットが開発されており、バレそうでバレないというのが面白い。しかも老人のギクシャクした動きがロボットらしく見えるのには感心した。
まず、ロボットの造型がいい。中古部品ばかりを集めて作ったロボットのデザインは親しみが持てる。白物家電メーカーとあって、頭部は炊飯器、背中に背負っているのは湯沸かし器、胸にはガスメーター。そういう中古部品が手作り感があって「ニュー潮風」という洗濯機のようなネーミングもミスマッチで、ユニークさを醸し出している。
そして、キャスティングがいい。何と言っても、ロボットの中に入るのが、今回、映画初主演となる73歳の老人、五十嵐信次郎=ミッキー・カーチスのとぼけた演技。自分勝手で頑固者で、自分が頼みの綱と知るとホテルの良い部屋を要求し、高級な食事を注文し、マッサージを呼び、と注文が多いのが楽しい。
また、『ニュー潮風』を追いかけ回すロボットおたく少女に吉高由里子。会社からロボット開発を命じられた3人組を濱田岳、川合正悟、川島潤哉。ちび、でぶ、のっぽの3人組。定番の三馬鹿トリオでコミカルさを際だたせている。
女子大生の佐々木役が吉高由里子で、自分を助けてくれた『ニュー潮風』に本気で恋するというのが、実にキュート。しかも、天然かと思ったら、ロボットおたくで、工学的な内容に非常に詳しいのも意外性があって面白い。
単に、機械の代わりにおじいさんが入る設定に終わらず、オ中に入るじいさんが『ニュー潮風』として孫たちに好かれ、ある意味、老人の生きがいの話になっているのもいい。生きがいをみつけられない孤独な老人に「あなたが必要なんです」との言葉は何よりも嬉しかったはずだ。さらに、オタク的に展開していくのが矢口監督らしい。人間が入ってるとしか思えない機敏な動きをロボット工学でもって考察していくのが面白くて、むしろこっちの方にワクワクしたほど。
本当はインチキだけど、映画はちゃんとロボットと人間の話になっていて、ニュー潮風の造形が愛らしいぶん、ちょっとした動きが感情に上手く結びついてると思います。逆に、人間の描き込みが足りなかったかな。唐突感が漂うのは矢口作品らしいとも言えますが。(笑) また、ニュー潮風の秘密がバレるかバレないかの“サスペンス”の部分が少々弱かったようにも思います。
本作はぶっちゃけ、企業がウソを隠蔽するお話しで、コメディ映画としてはどうかなと思う部分はあるのだけれど、ちゃんと後味を悪くさせないエンディングとする工夫がしてあり、まあ、とにかく面白かったです!
エンドタイトルで、なつかしいスティックスの名曲「MR.ROBOT」をカバーして高らかに歌うのは“五十嵐信次郎とシルバー人材センター”というのも可笑しい。