ゾマホンも知らないゾマホンの国―ベナン共和国イフェ日本語学校の今
自分の日本での稼ぎを 母国の小学校建設や井戸掘りにつぎこむ 大志を抱くゾマホン。
そのゾマホンが「やっと、ベナンに興味を持たせるようになった。」と「たけし日本語学校」の開校をよろこぶ。 しかし、中国に比べてずっと遅れている 日本のアフリカにおける外交力。 ゾマホンがなぜ 日本のベナンにおける文化交流を 必死に訴えているのか。
そして、そのゾマホンの声に、日本は日本人は どう応えていけるのだろうか。
「日本は外務省が 文部省が とんでもない とんでもない政策がつくってると ゾマホンが思うですよ。」 辛口トークは健在だ!!
経済と文明 (ちくま学芸文庫)
本書はいわばポランニー理論(市場経済=商品交換よりも「再配分」「互酬」「家族経済」が人類史においては普遍的である)の実践編。18世紀にヨーロッパ社会と接触したダホメ王国がポランニー理論によって分析されており、ポランニー理解のためには重要ではある。ただし、読むならば、他の著作を読んでからにすべき。
というのは、ひとつには遺著であって未完であること。もう一つには(というよりもこちらが主な理由だが)、訳文があまりにも拙劣で、内容の理解よりも訳文の解読に精力を奪われてしまうから。訳者たちはポランニーの悪文のせいにしているが、同じ文庫から先に出ている『経済の文明史』と比べればそれがただの「言い訳」にすぎないことは明らか。「てにをは」が明らかにおかしかったり、どう考えても意味が通じない文章が頻出し、訳者たちの日本語力を疑わせる。しかもこれが改訳版だというのだからあきれる。
ということで、星は三つ。減点はもちろん訳文によるもの。