猟犬クラブ (Hayakawa Novels)
1997年に出た単行本の文庫化。ダイヤモンド警視シリーズの第4作。
軽快な作品。プロットが良く練り込まれていて、するすると読み進めてしまう中に謎が隠されている。癖のある登場人物も多く、彼らに惑わされているうちに騙されてしまう。ラヴゼイの特徴がフルに発揮された本格ものと呼べるだろう。
ただ、楽しく読めたのだが、いまひとつ印象が薄い。600頁近くある本なのに、厚さを感じなかった。これまでのダイヤモンド警視シリーズとは違い、あまり重い内容ではなかったからか。
ワンナイト・オブ・ブロードウェイ [DVD]
たった一晩の出来事を映画にしてるので 下手すると退屈になりそうなところを 登場人物それぞれが個性豊かにそれぞれの人生を表現してて どのキャラクターにでもファンができてのめりこめる要素を持ってる気がします。恋人のもう一押しを待つ可愛い女の子や、実はその子が大好きなのに上手くまとまらないクールな二枚目、ちやほやされて色々プレゼントをもらってもなかなか落ちないショーガール、彼女に何とか気に入られようとして痛ましいまでに頑張るさえない奴、オウムで大騒ぎするマダム、マダムに嘘ついてその嘘にはまって逆転ホームランかっ飛ばす奴、どれも個性的で、それぞれのカップルの成り行きがきになりつつ、ギャングの親分の切ない、そして人間味あふれる最期。どれもにストーリーがあり、それぞれに感情移入してしまいます。
話をきっちりまとめるのはフォールームスに最初に出てくる老ベルボーイみたいなジャーナリストのオヤジ、渋くキメテまとめています。
猟犬クラブ (ハヤカワ・ミステリ文庫)
1997年に出た単行本の文庫化。ダイヤモンド警視シリーズの第4作。
軽快な作品。プロットが良く練り込まれていて、するすると読み進めてしまう中に謎が隠されている。癖のある登場人物も多く、彼らに惑わされているうちに騙されてしまう。ラヴゼイの特徴がフルに発揮された本格ものと呼べるだろう。
ただ、楽しく読めたのだが、いまひとつ印象が薄い。600頁近くある本なのに、厚さを感じなかった。これまでのダイヤモンド警視シリーズとは違い、あまり重い内容ではなかったからか。