TNT
一曲目「TNT」から何か新しいことが始まるそんな予感に
満ち溢れている、そんなアルバム。
実験的な音楽というとどこか取っ付き難いようなそんなイメージが
拭えないけれど、この作品はどこまでもポップ。
奇跡的な作品だという人も多いですが、確かに色々な偶然が
重ならない限りこういう音楽は生まれないかもしれません。
僕らに出来ることは一曲一曲に耳を傾け音楽の来るべき未来について
ただ再考することだけです。
NUMBER NINE
ビートマエストロはriowaraiだけである。
ビートマエストロとビートメーカーの違いは、riowaraiかそれ以外かの違いである。
なぜビートマエストロなのかと言えば、俺はビートメーカーだトラックメーカーだと言うようにドラムを叩きたいだけのエゴで音楽が成り立っているのではなく、もっと音楽全体を見渡していて、尚且つその中でもビートがずば抜けてかっこいいからである。
何度も聴きたくなる、マニアックなのに聴きやすい。
曲の説明ができない、とにかく感じるビート。
どうやって作っているのかわからない、妙にハマる。
私生活
私生活をテーマに作られてるいるようなので
曲の所々に、生活の色が入ったトラックがある。
その辺はファンなら嬉しいところだろうが
作品としてファンでない人が聞くのはちょっと・・・といったところ
さて、そんなことよりぜひ聞いて欲しいのは
フロンティアの英語版「all this time」
ヘッドフォン必須です。左右からの時間差の音の流れがすごく心地よい
実はそういう曲が結構たくさんこのアルバムには入っているのです。
中谷さんが持つ透き通った歌声も+されて癒し効果は抜群ですよ
ドラマ「ケイゾク」で有名なクロニック・ラブも
リミックスされてカッコよく、いい感じに仕上がっています。
アルバムがただのシングルの集大成でないところが憎いですね(笑)
二度おいしいからそういうの好きなんですが・・・
KIRINJI RMX(2)
リミックスとは解体し、解釈を加えて再構築する作業です。ゆえに既にあまりにも完成されてしまっている楽曲の姿は、リミキサーを、そしてリミックス品を聞く私たちをも尻込みさせるものです。
ですが、安心してください、そこ行くお兄さん&お姉さん!
決して楽曲は死んではいません。壊れてもいません。そのエッセンスは凝縮されて、新しい形で紡ぎ出されています。完成と解体。そのぎりぎりの境界線の上にこのアルバムは存在しているのです。それを中途半端とみなすか、愛ゆえにと涙するか、その判断はあなた次第。
珠玉のメロディと職人たちの愛と技が集結したこの傑作を聴き逃すのは、本当に損ですよ。
(なかでも「悪玉」はいろんな意味で最高でした(笑))
10th/テンス
最近のElectronicaミュージックにおける人気を聞いて、「少し聴いてみたいけどElectronicaって当たり外れが大きそうで、どうもとっつきにくいな〜…」って思ってる方へ。
Electronicaには聴きやすいメロディーラインで優しい感じの「Folk系」のものと複雑・抽象的なメロディーの「実験ミュージック系」ものに大まかに大別できるのかな〜と私は思います。要は「聴きやすいかどうか」って点が、今からElectronicaミュージックを聴こうとしている方にとって気になるポイントではないかと思います(←私の判断基準でスミマセン)。。
ここで、「激しい&難解なのはちょっと…」って思われている方にはこのアルバムを非常にお勧めします。
Folk系Electronicaミュージックの持つ美しさはもとより、“聴きやすさ”という面と、メロディー&Beatがある程度しっかりしているのでClub系ミュージックのような“かっこよさ”をいい配分で併せ持つ作品と言えるのではないかと思います。
薄明りのもと、夜眠る前にボーっとしながら聴いてみると幼少の頃を思い出したかのような、甘く懐かしい気持ちになりました。美しいロボット声に加工されたVocalが気持ちいい眠りに誘う。そんなアルバムです。