モラン神父 [DVD]
ジャン・ポール・ベルモンドが演じる神父。
ベルモンドといえば、初期ゴダール映画俳優として有名で、
その役柄といえば・・・
しかし、この映画を見ると、
ジャン・ポール・ベルモンドという役者への興味がさらに増すと思います。
古い映画ですが古くささはありません。
「対話」の可能性や人の気持ちの変化、どうしようもない現状と向き合う気持ちなど、
いつの時代になっても通用する映画ではないでしょうか。
特に、「理屈」好きな人はぜひ。
影の部分 (真夜中BOOKS)
映画評論家である筆者の自伝的小説、主人公萩舟子は満州事変の年に渋谷で生まれる。
戦後初めてのフランス映画「美女と野獣」が公開され、抵抗の精神に惹きつけられる。
大人になり映画会社に就職、単身パリで映画買い付けの仕事を担当、ゴダールの長編
一作に「勝手にしやがれ」という邦題をつけ日本公開され若者の心をつかむ。
本書は日本の洋画受容史ばかりでなく女性の生き方にも影響したと思わせる一冊です。
勝手にしやがれ [DVD]
最初にこの歴史的な作品を観たのは、ちょうど二十歳のときでしたが、正直、いまひとつ内容が理解できていませんでした。変な話し、ベッド・シーンが異様に長いなという印象が強すぎて(笑)。
だけど、ここ数年でだいぶ印象が変わったというか、こんなにカッコイイ映画だったとは!!
当時の若者の、保守的(良質)なフランス映画に対する憤りは、現代人の私には想像することしかできないんですが、おそらく、現在進行形の「ストリート」が撮れていないことへの不満が、いわゆるヌーヴェル・ヴァーグ運動につながったのかな、とは思いますね。
そんな、「ストリート」精神あふれるヌーヴェル・ヴァーグの作品群のなかでも、『勝手にしやがれ』のやりたい放題というか、ベルモンドのアナーキーな傍若無人ぶりには、コンプラ全盛の現代だからこそ、ハッとするものがあるのかも。
おもえば、あれほど世界の若者文化を牽引してきたROCKでさえ、なんだか煮詰まっている気がしてならないし(JAZZみたいに「あの頃の巨匠」の話しばかりじゃん)、昔みたいに「自由」や「反抗」が若者にウケない時代なのかな、とは最近特に痛感しています。なんとも寂しいかぎりですが!!!
ロイヤル・ストレート・フラッシュ
ずーっと待ち焦がれていた「ロイヤルストレートフラッシュ」の再販!
さっそく購入して聞いてみると、「8時だよ!全員集合」や「ザ・ベストテン」などで歌っていたジュリーの姿が蘇り、ほんとにジーンと来ました。これだけ歌唱力があって、艶があって、華のあるスターってもう日本には出てこないような気がします。2,3も併せて聞けば70年代から80年代を駆け抜けていったジュリーの足跡を追うことが出来ます。ジュリー、あんたの時代はよかった♪。