オバタリアン 1 (バンブー・コミックス)
年齢を重ねるごとに羞恥心を無くしていく女性をテーマにした「四コマ漫画」。
映画「バタリアン」と引っ掛けて「オバタリアン」と命名しての流行語にもなって・・・一時期はそれなりに雑誌でも見られたし、コミックスも出ていたのだけれど・・・いつの間にやら「終焉」となった模様。
絵が「取っ付き難い」。
肝心の「オバタリアン」は2パターンくらいしか絵がない・・・。
ずっと継続して続けられそうに見えて、その実は「一過性のもの」をテーマとしているため、飽きられるのも早かったと見る。
面白かったか?と問われても即答できず・・かと言って詰まらなかった!と断言もできない・・・という「中途半端な位置付け」となったため、時間の経過と共に埋没していってしまうと思われる。
大人のための近現代史 19世紀編
すばらしい。こういう本が出るのを待ってました。もはや日本を知るのに、日本だけ見ていてもだめだと思っていた。東アジア全体を俯瞰した視点が必要だと思っていた。日本のみならず、中国や朝鮮半島やロシアなどの本も多数出版され、研究が進んでいるのはわかっていた。が、それらを全部読めるほど時間もお金もない。一冊で、できれば読みやすい本があればと思っていたところ、この本である。「大人のための」という案配がちょうど良い。新書ほど軽くなく、専門書ほど重くない。各章が短くなるよう配慮されており、少しずつ読むこともできる。おそらく編者の力量が発揮されているためであろうが、議論に統一感があり、まさに東アジアの歴史のダイナミズムを感じることができた。『東アジア国際政治史』も試みは良かったが、各章の執筆者の間で議論にムラがあり、統一感に欠けていた。読みやすさからも、手頃感からも、こっちがお勧めです。
加えて言えば、各章に「コメント」が付されているのが新しい試みであり、非常に効果的である。教科書にありがちな「コラム」ではなく、「コメント」になっているため、主筆者が書いている議論を、読者はコメントを読むことで、それを少し距離を置いて見直すことができ、それによって自分で歴史を考え直してみることができる仕組みになっている。このあたりも「大人のための」本だと言えるだろう。20世紀編も楽しみです。
オバタリアン (竹書房文庫ギャグ・ザ・ベスト)
団地とかスーパーとかで誰しも一度は見かけたことのある、あのずうずうしいおばさん集団を題材にした四コマギャグです。随分昔の漫画ですが、読んでみると「ああ、こんなひといるよな~」と思うことがけっこうあり、今でも全然楽しめます。とくに身近にオバタリアンがいる人は、読むと絶対にスッキリします。そういう人に特にオススメです。