恋はオフィスで―隠された甘い果実・不機嫌な秘書 (ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊)
ありえな〜い!と思いながら読んでいるといつの間にか小説の中にどっぷりはまっている私がいました。
こんな恋がしたいな!なんて久々に思ってしまいました。
不機嫌な果実 (文春文庫)
主人公の我儘な不満の逃げ道として、不倫というスリルと欲求を満たしてくれるゲームにはまっていく物語。女の裏の裏の本音を剥き出しにしてしまい、ねっとりとしたSEXとそこに行き着くまでの男性とに駆け引きを詳細につづっている。誰しも、このような悪女のしたたかさと、恋する少女の純粋さの二面は常に持ち合わせているのが女の本性なのだ。ここまで女の手の内を明かしてしまうと、男性では到底かなわない、女の思慮深さと瞬時の判断力舌を巻いてしまうだろう。最後までCOOLな悪女にはなりきれなかった愚かな女の結末が人生における男女の結末なのかもしれない。最近恋をしていない人には、女のやる気を思い出させてくれる作品だと思う。
どこかで聴いたクラシック クラシック・ベスト101
こういうクラシック大安売りみたいなのってあんまり好みじゃない演奏ばっかり入ってたりすることが良くあるんですが(私の場合は)、これはすごーく好みだった。全体的に。
特に5枚目、6枚目が好みです。
6枚目の#4のヴィヴァルディの春が個性的で面白いなーーと思いましたよ。
Hdurに入る前のアドリブが。カッコイイ!チェンバロとたぶんソロバイオリンかな?
演奏時間をちゃんとスコア既定の3分で収めようと思ったらこんなに速くなるのね…と、びっくりしました。
あと5枚目の#5のハンガリーが最高。あんなかっこいいハンガリー初めて聞きました!
いや、もちろんハンガリー自体がすごくかっこいいと思いますけど!
ほかにもいっぱい素敵な曲が盛りだくさんです。
と、以上素人発言でした。(笑)
不機嫌な果実
一気に読みました。過不足ない夫もいるはずの主人公麻他子の32歳から35歳までの迷いの日々をみごとに描ききっている。老いていくことや日常の生活へのなんとなくの違和感からどんどん夫以外の男性との恋愛に走っていく主人公、というのはありがちだけど、その細かな情景描写に脱帽。例えば
「その日曜日の午後、麻他子は自分のために水色の麻のスーツを着、男のためにバラ色の下着をつけて家を出た」
「麻他子は夫に対して、小さな仕返しをいくつかする。たとえば夜のおかずを一品少なくする、シチューはレトルトを使うといった些細なものであるが、それでも仕返しをするとしないではだいぶ気分が違う」
麻他子の気持ちを疑似体験しながら、人間の自分ではコントロールしきれない膨大な欲望に圧!倒されながら、でも、やっぱり恋愛はいいなと思いながら読んだ。
蛇足ですが脇役のキャラクターが良いです。