金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本―中世・近世史 (東進ブックス―名人の授業)
一つ言わしてもらうと、皆さんこのシリーズだけで大学受かろうなんてまさか考えてないですよね。
部屋(知識)を整理する時に必要な棚(判別法)のようなもんです。つまり「今さら人に聴けない、日本史の因果関係」ってワケです。易しすぎて当然、そういうふうに作ってあるから。理由が分からないまま知識を詰めようとするから消化不良を起こす。論述問題で白紙。選択肢を切れない。そうなります。部屋に棚を設置することができたら、後は思う存分詰め込んでください。そのやり方なら忘れませんし、多少忘れても、問題が選択系ならある程度しぼれます。
あ、1日2〜3の勉強を続けたくらいで「成績が上がらない」なんて言わないでくださいよ。トイレ・間食・他の作業などで、意外と無駄な時間が多く発生します。しかも大学受験は日本史だけじゃない。平日5時間、学校のない日は12時間。それくらい机に向かってください。そして無駄な時間を最大の努力で省いてください。半年後にはそこそこ成績上がりますよ。やる気が無い時こそ頑張ってください☆
やる気満々の時に集中力が続くのは当たり前すぎますから。
医学と仮説――原因と結果の科学を考える (岩波科学ライブラリー)
さまざまな医療や社会問題のなかで、疫学的手法により(科学的に)原因が明らかにされていても、まだミクロの世界の原因物質や反応のメカニズムの解明が不十分などといって受け入れられないことがある。その受け入れられてこなかった理由が、水俣病や公害問題など身近な問題をあげながら、哲学の見地から平易な言葉で解説されていて、とても読みやすい。
医学や保健学などの分野の初学者におすすめの良書。また、時間をかけずに疫学と科学哲学を再考できるので、これらの分野の研究者にもおすすめしたい。
乳がんと牛乳──がん細胞はなぜ消えたのか
酪農業界の手先となって、乳製品擁護の研究を発表する学者も多く、メディアもCM収入から、議員も献金により、官僚は農畜産業振興機構への天下りで握られ、まさに行政・立法・御用学者・マスコミの分立ならぬ癒着が行われており、乳製品のリスクについては、隠蔽されていると言ってもよい。
それであっても厚労省は、乳製品多く飲食の男性の前立腺がんリスクが1.6倍であると発表せざるを得なかったし、新谷弘実医師Vs酪農協会の間で繰り広げられている牛乳論争も有名であり、少しずつ乳製品の害が膾炙されつつある。
そんな中、本書の出版は有意義で、原著出版から約8年経っての今に到っても有効な反論がない事で、本書の信頼性の高さは証明されている。
内容は至って簡単、日本人であれば乳製品をやめて古来の穀物+海藻を含む野菜+果物(+魚)を摂り、乳の代わりに豆乳を使えばよろしい、といったことで、他にも健康を害する有害物質について書かれておりますが、中々これを厳守するのは難しいでしょう。
注文をつけるならば、日本では入手しにくい食材の代用品と、豆腐のデザートなどのレシピを載せておれば尚良かった。
ちなみに妊娠牛の乳のホエイ(乳漿)中には、非妊娠牛のそれと比べ、最大で30倍もの女性ホルモン物質が含まれている事をメーカーや生協は知っているようですが、非妊娠牛乳製品を販売しているところは見つけられませんでした。
これについても、狂牛病のように消費者が声を上げねば何も変わりません。