人さまざま (岩波文庫 青 609-1)
2300年前のギリシャ人が描いたちまたの人間像の活写です。
現代人となんら変わりのない「人間の性格や価値観」が描かれており、
しみじみとした親近感を抱かせてくれます。
勿論時代背景が違いますし、人種も違いますから、
多少の差異はあるのでしょうが、こと大雑把な本質という意味では
本当に人は昔からそのまま―――という感じ。
日本にもこういった本があればなぁと思ってしまいます。
2300年前というと日本は弥生時代でしょうか。
古事記に描かれた時代辺りが相当するのでしょうが、
ああいう眉唾ものではなく、2300年前の弥生人の人間像の活写がれば、
どれほど面白かったかをついつい考えてしまいます。
日本だと1200年前に唐に留学した円仁の日記(入唐求法巡礼行記)があり、
こちらも大変読み応えがありますが、しかし『人さまざま』の方は
+1000年↑前ですからね。
とにかくこの本を読んでいる間は2300年前にタイムスリップさせて頂きました。
法律〈下〉 (岩波文庫)
プラトン『国家』の続編にあたる作品。
理想的・超越的であった『国家』を反省してか『法律』では現実に則した国家を追究している。
プラトンの国家・政治論を論じるならば『国家』だけでなく『法律』も読んでほしい。
青春歌年鑑 1969 BEST30
カルメン・マキの「時には母のない子のように」からはじまって、ビリー・バンバンの「白いブランコ」や由紀さをりの「夜明けのスキャット」(そう「ルールールルルー、ルールールルルー...」というスキャットだけで1番が終わる歌)、和田アキ子の「どしゃぶりの雨」、奥村チヨの「恋の奴隷」(「アナタ好みの、アナタ好みの女になりたーいー」ていう唄)、など当時を想い出すステキなお歌がイーッパイ!
千賀かほるの「街のどこかにー淋しがり屋が1人、今にも泣きそうにギターをひいている。愛をなくしてー誰かを求めてー、さまよおー似た者どうしだもの...」で一世を風靡した「真夜中のギター」。整形した変身後のミコ、こと弘田美枝子の「人形の家」わたしはーハナタにーヒノチをはずけたー!
新谷のり子の「フランシーヌの場合」はあまりにもオバカさん、フランシーヌの場合はあまりにも哀しい、3月30日の日曜日パリの朝に燃えた命ひとつー、フランシーヌー...。それに、トワ・エ・モワの「ある日突然」ふたり黙るのー、あんなにお喋りしていたけれどー、いつかーそんなー時がー来るとーワタシには分かっていたのー...。その他、シューベルツの「風」とか、森山良子の「禁じられた恋」、青江美奈の「池袋の夜」、佐良直美の受賞曲「いいじゃないの幸せならば」、内山田弘とクールファイブの「長崎は今日も雨だった」も欠かせませんよネ。そして、今となってはレアもののナツカシさ、「明日という字は明るい日と書くのネー、アナタとワタシの明日も明るい日ネー」の歌詞でお馴染み、真理子の「悲しみは駆け足でやって来る」。さらにさらに、フォーリーブス、高田恭子、ヒデとロザンナ、ちあきなおみ、小川ローザ、etc.etc.といった面々が勢揃いして居りますゾ。
皆さん、この冬には此の音盤を聴いて、青春の日々を思いだしましょう!!
きっと買うんですヨ。お約束でしてよ。いいこと?
ファンが選んだ森進一 ベストアルバム
子供のころから森進一の大ファンだったわけではないですが、彼の歌は心にしみるなあと思います。
それぞれの曲を聴くと、その当時の自分の思い出とオーバーラップして、それにセピア色の優しい哀愁を添えてくれるような、味わいの深さがあると思いました。
最近、森進一をはじめ、日本の歌謡曲の良さをさらにしみじみと感じるようになりました。