ONE PIECE 60 (ジャンプコミックス)
ゴア王国でルフィ、エース、サボの幼少期が描かれる。
回想というか、走馬灯というか・・・
楽しい思い出、辛い思い出。子供には厳しすぎる現実は
それぞれに生きる信念を形作った。
その無念の果てにルフィがたどり着いたのは、強さの追求。
一方、エースが出した答えは、自由。
我慢できずにエースの子供のよう泣き顔と、
死なないでくれという、ルフィの懇願。
このダブルパンチで、見てる方ももれなく号泣です。
あの時、心に決めた信念を胸にそれぞれに生きる。
そして、エースが死んでしまった今。
無力な自分が許せない。あの頃、意気揚々と出発する自分すら
憎らしい。
いろんな冒険を乗り越えて強さを磨いたが、
結局、大切な人も守れない。どんなに強くなっても
守りたいときに守りたい人を守れないなら、ルフィにとって
その強さに価値はない。つまり、弱い。
自分の無力さ、旅立ちから何一つ成長していない。
自責の念が自分を押潰す。
ジンベイがそばにいて本当によかった。
今、思うとジンベイ以外にこの役は務まらないかも。
仲間たちは同情が先立つので、かける言葉は見つからない。
目上で、ルフィが尊敬していて、エースとも親しい人。
シャンクスとルフィはまだ会えないし。
レイリーは現場にいなかった。始めからこのために、
インペルダウンにいたかのよう。
そばにいたのがジンベイで本当によかった。