Fireball: 25th Anniversary
世間的にはやっぱり、in rock ,machine headなんでしょうが、私は弟子としてこれを推します。
この作品、完成させるまでの時間はとても少なく、リッチーは不満だったということですが、逆境となると燃え上がってしまう、真性ロッカーのギラン様、楽曲主体に流れない曲調で、十分に持ち味をだしまくっています。in rockのようなファースト・シャウティング・ナンバーのテンコ盛りもステキなのですが、この作品ではじっくりとヘヴィ・エモーショナル・シャウターの醍醐味を心ゆくまで堪能させてくれます。ギラン様、やっぱりステキです。最高です!!!
Elegies [DVD] [Import]
輸入盤で一番気になるのがホンマにリージョン1なのか??ってとこですよね。わざわざフリフリPlayerまで買ったのですが、嬉しい誤算でリージョンALLのようでした。
内容はコンサートONLY版とオフステージも見えるMovie版が選択できました。
これから堪能します。
マシン・ヘッド(SACD/CDハイブリッド盤)
本SACD盤は、最新DSDマスター使用とのことであるが、本質的にはDVD-AUDIO盤(型式ワーナーミュージックジャパン WPAR10004)のSACD化である。
収録曲はDVD-AUDIO盤と同じで、DVD-AUDIO盤には映像特典として、72.3.1デンマーク コペンハーゲンでのHighway StarとLazyのLive映像(いずれも不完全版)とフォトギャラリー、バイオグラフィーが収録されています。
収録曲はオリジナルアルバムの7曲とWhen A Blind Man Criesの計8曲が2chと5.1chで収録で収録されており、使用されているマスターはDVD-AUDIO盤と同じものと思われます。
一番特徴的なのは5.1chのSmoke On The Waterで、フェイドアウトなしのヴァージョンです。
音質的には本SACDの方がドラムが強調され、若干タイトな感じはしますが、DVD-AUDIO盤が入手困難な今、ハードコレクター以外は本盤があれば充分ではないかと思います。
一方、2003年SACD盤(型式EMI 07243 538601 2 7)とは仕様が異なっております。
ご存知の方も多いでしょうが、本アルバムはアナログ盤発表当時、2ch盤のほか4ch盤も発売されおりました。
2003年SACD盤のマルチチャンネルはこの4chヴァージョンが採用されているのです。
2003年SACD盤はCD層とSACD2ch層はオリジナルアルバムの7曲収録。マルチチャンネル層は4chでオリジナルアルバムの7曲、5.1chでMabe I'm A LeoとLazyのAlternate mixとWhen A Blind Man Criesの計10曲が収録されております。本盤との違いは明らかですので一聴の価値ありです。ただ個人的には本SACD盤の5.1chの方が秀逸だと思っています。
話は本SACD盤に戻りますが、今回のウリは間違いなく5.1chです。録音も古く、録音環境そのものも決して良いアルバムではありませんが、5.1chのmixは絶妙で再生するのが楽しくて仕方ありません。2chはリマスター盤やGOLD-CD盤等がリリースされつくしているので、2chのみで聴くのは画竜点睛を欠いていると思います。是非、5.1chの環境を整えられることをお勧めします。
Made In Japan: 25th Anniversary Edition
何が凄いって、このテンションが凄い。
メンバー5人が若さと勢いに任せ、明らかに本来の実力以上の力を出している。
楽理的に言えば、ミスはものすごく多い。譜面になんかとても起こせないくらいに。
それを力任せにビートに押し込んでいき、ことごとく成功させてしまうという、恐ろしき勢いの賜物が、ここで聴ける。
ハイウェイ・スターなど、並の人間がこのように演奏したら、間違いなく3分持たずに空中分解だ。
音も凄い。特にリッチーの音など、ストラト+ドーピングしたマーシャルという一元論では到底語りつくせないような、図太い、凄みのある音がしている。この音は本人でも、二度と再現できまい。これもきっと勢いの一部だったのだ。
ロックがどうした、とか以前に、表現芸術の肉体的限界というテーマを極限まで追求した、究極のディスクである。必聴だ。