プリオン説はほんとうか? (ブルーバックス)
イギリスで猛威を振るった狂牛病。感染症と思われたが、病原体として細菌も、ウイルスも、その痕跡すら見つからなかった。真の病原体は、生物学の常識では感染性病原体として振る舞うことなど考えられなかった「タンパク質」そのものである...。
これが現在の主流となっている「プリオン説」であり、提唱者のスタンリー・B・プルシナーは1997年にノーベル医学・生理学賞を受賞しました。
本書の前半では、プリオン説が成立するに至る背景が手堅くまとめられています。
まず、イギリスで狂牛病が発見され、大きな問題に発展するまでの経緯と背景が説明されます。続いて狂牛病の原因とされるプリオン概念の誕生が提唱者プルシナーのユニークな人物描写と共に語られます。最後に、プリオン説を後押しする多数の研究成果が提示されます。
余程の専門家でなければ、ここまでの記述で「プリオン説に疑問の余地はない」と考えるでしょう。
ところが後半から著者は、プリオン説に強力な異論を唱え始めます。前段で紹介されたプリオン説を支持する研究成果を別の視点から洗い直し、問題点が鮮やかにあぶり出されます。著者は狂牛病の原因が未知のウイルスである高い可能性を示唆しています。
著者自身は反プリオン説の立場で研究をしています。そもそも本書は、プリオン説にも疑問点が残っていることを一般書で示すことで、狂牛病の確たる原因を探求する学徒が少しでも増えてくれたらいい、という著者の願いから生まれています。後半の反証部分は、分子生物学の専門用語が飛び交い極めて難解ではあるのですが、分からないながらも私は、あたかも犯人のアリバイを崩していく刑事の推理をたどるような、スリリングな感覚を味わうことが出来ました。
著者は反プリオン説の立場ではありますが、読者が本書により「プリオン説はウソ!」と思い込むことは、著者の本意ではないでしょう。また、著者は本書中では少しだけ牛肉輸入問題に言及していますが、食糧政策においてはリスクとメリットのバランスを評価することは必須であって、本書はそこまでの考察はされていない為、本書だけから牛肉輸入の是非を判断することも避けるべきだと思います。
狂牛病の様々な背景の理解を得られた点、研究者の論理的な思考に触れられた点、仮説を立証することがいかに難しいかを垣間見た点など、とても楽しめた一冊でした。
プレゼン・テラ リフレパウダー 2kg
我が家では洗濯、キッチン、洗髪、歯磨き粉としてなど様々な幅広い用途に使っています。
簡単に説明すると重曹のような用途です。
(詳しくはリフレパウダーのサイトをごらんになるとわかりやすいと思います)
特に油汚れに強く
熱湯にリフレパウダーを溶かしたものにつけこんでおくと油汚れがサラサラになるので
カレー皿や天ぷら鍋を洗う時はもちろん
ゴトクや換気扇の掃除には欠かせません。
また、これを使うことによって排水溝の汚れもかなり少なくなり
排水溝の臭いもなくなります。
我が家ではリフレパウダーのない生活は考えられません。
風邪の効用 (ちくま文庫)
本書は、栄養学的、病理疫学的な側面について詳しく書いている。
ヴェジタリアンは、完全に動物由来の食物をとらないヴィーガンの場合は
ヴィタミンB12が別に必要となるが、
基本的には、その他のすべての栄養素を植物からとることができる。
それだけではなく、大腸がんをはじめとした各種のガンや心疾患においても、
ヴェジタリアンは総じて、より健康であることが疫学的に報告されている。
本書はこれらの報告を中心に、あまり倫理的、
環境的な論拠に踏み込んでいないのが特徴である。
特に栄養的な側面からヴェジタリアニズムに興味がある人にとって、
軽く読めていいだろう。
逆に言うと、やや記述が単調で、
読ませる面白み名がないのが残念ではある。
インフルエンザ・ワクチンは打たないで!
国内でワクチン反対の意見は少ないので、貴重な本だとおもいます。読まない方がいいという人もいますが、どんな反対意見でもまず虚心に聞いてみてから自分でよく考えるのがいいのではないでしょうか。なぜなら、ワクチンは効くというのが今の圧倒的な世論なのですから。これ以上、反対意見を抑圧する必要はありません。
まず、ワクチン賛成派も反対派も自分の固執した見方にこだわらず、事実から分析してみたらどうでしょうか。ワクチンが絶対に良い・または悪いというのはどちらも偏った見方です。
厚労省HPの参考資料にこうあります。「インフルエンザワクチン季節性インフルエンザと新型インフルエンザ」
国立感染症研究所ウイルス第3部・WHOインフルエンザ協力センター・田代眞人資料2
10P−現行ワクチンの皮下、筋肉内接種は、ウイルス感染を防御出来ない。(WHO公式見解より)発症、入院、死亡に対する効果には限界がある。15P−ウイルス感染そのものは抑えない。重症化、肺炎、死亡のリスクを下げる。18P−十分な安全性、有効性の検証が時間的に不可能。
19P−有効性は100%ではない。予知できない副作用が出現する可能性あり。有効性が十分に確認されたワクチンを少数者に接種するよりも、有効性が多少不十分なワクチンでも多数に接種した方が、社会全体での流行と健康被害に対する抑制効果は高い。緊急時においては、早急にワクチン接種を行う必要があるため、十分な有効性と安全性を確認するために時間を割くことは不可能である。従って、ワクチン接種による健康被害は、ある程度許容せざるを得ない。
以上のように厚労省もWHOもHPで、重症化には有効としながらもワクチンは予防には効果がない!ときちんと公式見解として述べています。また厚労省・国立感染症予防研究所は、そもそも医者の組織ではなく、ウイルス研究者の組織ですから、「では予防効果がないものをなぜヒトに打つのか!」などと、彼らに医者としてのモラルを問うこと自体が見当違いです。元は日本陸軍・細菌戦731部隊の研究者を母体にしている組織で、薬害エイズを起こしたミドリ十字と母体を同じにしている組織です。予防という名目のウイルス実験が目的であり、治療目的の組織ではありません。
WHOも過去に天然痘ワクチンにエイズウイルスを混入させた過去があるわけですし、昨年のバクスター社インフルワクチンにもWHOが関与して、鳥インフルウイルス・72kg分が混入されていた事もすでに海外では発覚しています。今回もそのような可能性がないとはいえません。ワクチンが効くとか効かないとかにこだわってその是非を論ずるよりも、今回の新型インフル騒動の発端と裏側を過去の歴史から調べて、ワクチンが行政・製薬会社側にどのように利用される可能性があるのかを論ずる方がはるかに一般市民としては有効な議論ではないでしょうか。