Paris Blues
ビッグバンドのアレンジャーとして,さまざまな楽器から独創的なサウンドを作り出していたギル・エヴァンス.しかしこの作品は,ピアノとソプラノサックスだけという,シンプルな構成です.とつとつとしたギルのピアノ,シンプルなスティーヴ・レイシーのフレーズは,派手さこそありませんが,商業主義に走らない,音楽家の良心を感じさせます.
演奏されている曲には,ギルがビッグバンドで録音しているものも多いので,聞き比べるのもよいかと.
(ギルはミンガスの曲が好きだったのだなあと感じさせます.)
ジャズ入門者向けではないと思うので星4つとしましたが,ある程度ジャズを聴いている人には「星5つ」です.