Anita O'Day / Four Classic Albums
アニタ オディは、白人なのに黒人っぽくうたう。日本版のLPでsings the mostとanitaはもっているが、安いからかった。音質は良好。petersonのコンボをバックに快調なsings the most,オーケストラをバックにyou are the topやバークレイスクエアのナイチンゲールを歌うanitaと甲乙つけがたい。
Anita O'day
「Pick Yourself Up With Anita O'Day」
「Anita O'Day Swings Cole Porter」
「Anita O'Day At Mister Kelly's」
の3枚のアルバムが2枚のCDに収録されています。
(「Anita O'Day Swings Cole Porter」がDisk1後半とDisk2前半に半分ずつ収録されています)
ジャケットには
それぞれのアルバム・アートワークが描かれていますが、
制作元が若干手を加えているようです。
この商品、
なんといっても最大の売りは
現在国内では割と入手困難になっている「Anita O'Day At Mister Kelly's」が
丸ごと収録されていることでしょうか。
音質もリマスターされていて
とても聴き易く
なんといってもこの価格(11/21現在:890円)で
Mister Kelly'sを含むこの3枚がいっぺんに手に入るのですから
大変おトクだと思います。
但し、
デジパック仕様のジャケットは
かなり簡素なつくりで、いかにも値段相応ですし
(二つ折のジャケットを開くと左右に1枚ずつCDが収納されているだけ)
解説や歌詞などもまったく付いていませんので
その辺にこだわる人にはおススメできませんが、
例えば今までMister Kelly'sを探していて
あまり体裁にこだわらない方や
アニタの代表作を安価で聴きたいと言う方などには
間違いなくおススメです。
わたしの庭のバラの花
“これはわたしの庭のバラの花
これはわたしの庭の
バラの花でねむるハチ。”
左のページにことば。右のページに写実的で存在感のある絵。
たっぷりとある余白が、ページを繰るごとに
積み上げ歌のように、少しずつ埋められていく。
野ねずみが出てきて、猫が追いかけて・・・ハチが・・・
やがて見開きのページいっぱいの絵。その迫力もすごい。
そして、最後はまた、私の庭の一本の赤いバラ。
何事もなかったような静寂に戻る。
コルデコット賞受賞の『ふたりはともだち』の作者でもある
アーノルド・ロベール夫妻の作。
Anita Sings the Most
アニータには歌唱力がない。
ジャズシンガーとしては致命的な欠点である。
しかし彼女には生まれ持ったハスキーな声がある。
技ではなく自然体の彼女そのものに魅力があるのだ。
そんな彼女の最高傑作が本作だと私は自負している。
彼女がジャズに懸けた情熱は遅咲きながら開花した。
このアルバムで精一杯歌う彼女に拍手を送りたいと思う。