アクチュアル・サイズ
ギターが変わり、音も変わり、ボーカルも渋みを醸しだし、
とても良質の一作。タメの入ったリードギター。バンド名
はいっしょでも全く別のバンド。目まぐるしく音の変わった
各時期のパープルみたいだ。とてもジックリ聞けるROCK。
ジャケットのセンスも良いですね。感謝。
ホワット・イフ・・・(期間限定スペシャル・プライス盤)
この新譜が3rdアルバムだったら、MR.BIGは間違いなくモンスターバンドになっていただろう。
分かりやすいリフや、親しみやすいメロディーなどポップの要素は殆ど無いが、ダークな世界観は1stアルバムのような印象を与え、往年のファンにはたまらない逸品。
オープニングを飾る1.は今の彼らの良さが凝縮された文句無しのカッコよさ。2.はVAN HALENのHOT FOR TEACHERと、COLORADO BULLDOGを足したような感じ。10.は間違いなくMR.BIG史上最高に難しい曲。11.はBaba O' Rileyを彷彿させる昔懐かしいロック。
TO BE WITH YOUのようなアコースティックナンバーが無く、ポップさを求めるファンには評価が低いだろうが、脱アコギが原点回帰として、また新生MR.BIGとして高く評価されるのでは?
それにしてもビリーの超高速テクニックは衰えない! 早くライブに行きたい!!
ホワット・イフ・・・(初回限定盤)(DVD付)
まず、私は本作を「充実した素晴らしい作品」として星は5つにします。「名作」「最高傑作」かどうか、については態度保留です。理由は、彼らには「次作」があるから、です。
個人的には「Lean into it」には既に時代的な音の古さを感じるので、ケヴィン・シャーリーが見事に切り取ったオーガニックな普遍的サウンドで彩られた本作の方が、今後も色あせない魅力を保ち続けるという意味で、高く評価します。
しかし、ファンの想いを汲んだ作品だと思う。なにより、メンバー4人が対等に緊密に製作した事がよくわかる。実際には大半の曲はエリック除きの3人のセッションから生まれているものの、録音はエリック含めたバンドでのリハ〜同時録音で行われた事からエリックが作曲者にクレジットされ、メンバー共作にふさわしい体裁になっている。同録を基本としたシャーリーの意図も素晴らしいし、そこで撮られたサウンドもファンを感激させる生き生きとした雰囲気を醸し出している。
過去の名曲の再生産を敢えてしなかった事、そして1曲目に早い曲、という不文律を敢えてスカした事、これも、本当の意味での「今を生きるミスター・ビッグ」を求める真のファンの想いを汲んでいると言っていいと思う。その証拠に、1曲目「Undertow」のしびれるような出来の良さには、拍手を送りたくなる。良い曲だ。
また、本製品という意味では、65分もの映像が収められたDVDが秀逸。特に、同録中のスタジオにマルチカメラ方式で密着し、アレンジの練り込みや録音風景をファンに見せてくれる所は評価したい。こういう、ミュージシャンのエゴが良くも悪くもむき出しになるセッション風景を露出させるのは冒険だ。ビートルズやメタリカの例を見てもそれは明らか。しかし、今の彼らには、カメラの存在など全く関係ないのだろう。とても興味深い一面を惜しげも無く見せてくれる。
パット・トーピー/ビッグ・ドラムス DVD版[DVD]
MR. BIGファン、パット・トーピー・ファン、そして全ドラマー待望の作品。
パット・トーピー初の教則DVDです。4つのチャプターに分かれたパットの
ドラム・セミナー、9分に及ぶ白熱のドラム・ソロ、MR.BIGナンバー7曲の
リズム・パターン紹介、盟友ビリー・シーンとの初公開スペシャル・セッションに加え
自宅での風景やビリーが語るパットの魅力など盛りだくさんの内容。
CONTENTS
Paradiddle
Grace Note
Drums Solo
Basic Footwork
Hi-Hat
FAQ to Pat
Special
Performance with Billy Sheehan
バック・トゥ・武道館(BACK TO BUDOKAN) [Blu-ray]
フルハイビジョンでTVを見慣れてくると映像の質が気になりますが、ブルーレイなら画質も満足です。
大きなスピーカーをつなげて、思い切りラウドに再生すると、武道館に行けなくてもショウの熱気が伝わってきます。
それに、ブルーレイならディスクは1枚!盛り上がってる途中でディスクを換える必要もなし!
このライブの見所は沢山ありますが、何と言っても、オリジナル・メンバーで13年ぶりに再結成したMR. BIGが彼らのキャリアの頂点の1つの象徴であった武道館公演を再びやってくれたところにあります。
長年待ちつづけたファンの熱気、MR. BIGとしてそれに応えることができる彼らの喜びが映像と音から伝わります。エリックが本当に嬉しそうに "We're Back!"と言った表情、ステージに映し出される懐かしいバンドのスナップ写真に気づいてギターを弾きながらステージ上を見上げるポールの表情なんて見ているとこっちも感慨深い。
彼らの代表曲の数々をライブならではの演奏で見て聞けて、時を経ても艶のあるエリックのボーカルはバンドと歌うことでパワフルになっていくので、やっぱりMR. BIGはライブ・バンドだと再認識します。
MR. BIGとして久しぶりのギターソロをガンガンに披露してくれるポールのダブルネックギター、そこに登場するビリーのダブルネックベース(!)で繰り広げられる掛け合い、エリックとパットも参加してのダブル・ヒューマンカポも楽しめる。
ビリー、ポール、パットの完璧なアカペラコーラスで始まる"It's for you"からヘビィなアレンジがカッコイイ"Mars"は全員が歌えて、演奏技術の高いこのバンドならではのライブ限定のお楽しみ。
ライブでのお楽しみと言えば、楽器交換お楽しみタイムの"Smoke on the water"で嬉々としてドラムをたたくポール(本当に楽しそう!)やビリー&パットのボーカルも楽しめる。
MR. BIGのライブを記録した映像として最高の1枚だと思う。Must Have!
2011年の震災直後に日本への熱い想いを旨に来日してくれた、彼らのAround The World Tourの映像も楽しみで仕方ないです。もちろんブルーレイで楽しむつもり。お願いだからブルーレイだけ発売を遅らせたりしないでくださいませ。