French Connection
1998年、サッカーW杯フランス大会のあった年。
この年、この「French Connection」がリリースされた…そうです、これは、W杯フランス大会に合わせて「柳の下…」を狙った作品です(笑)。W杯フランス大会の試合が開催される都市名を各曲に織り込むか、もしくは関連のある曲をカバーして出来上がった作品…とくれば「つまりは企画盤なわけね~」と冷ややかな視線を浴びそうな気がしますが…敢えて星☆☆☆☆!何が悪い(笑)!
実際のところ、前作「Love Can…」(これは名盤!)に比べて、企画先行の音造りの宿命でしょうか、音づくりが物足りなく感じるところはあります。そして致命的なのは、フランス大会が終わってしまえば話題性に欠けてしまうという問題が…。
でも、素直に耳を傾けてみてほしいのです。決定的な名曲にこそ欠けるものの、楽曲のレベルはまずまずの粒揃い、トータルに聴いて穴が少ないという美点が…(笑)冗談はさておき、いい盤です。なるほど、名曲がないから、メリハリはないかもしれない、でも水準以上ではあるのだから、通して聴いて心地良い。
我が家では日曜日の朝の定番です。特に、晴れた朝にはぴったり!
彼女のファンでない人には星☆☆☆、ファン心理でもうひとつだけ☆をプラス。ごめんなさい、大目に見て下さい(笑)
ベスト・オブ・スリー・ディグリーズ
アルバムジャケットではオリジナルメンバーのフェィエット・ピンクニーが抜け、メンバーチェンジしてますね。70年代の初来日公演(東京音楽祭世界大会を入れれば再来日)で感じたのは、一見控え目な彼女がディグリーズのボーカルアンサンブルの要であるということ、リードは顔も派手なシーラ・ファーガソンなんだけど、ショウではソロもとりましたフェイエットは実力派の歌い手でした。やはり売れずに苦労してきただけ有り、鍛えられております。
もうオリジナルメンバーのディグリーズが観られないのは残念だけど、ジーン・ハックマン主演の刑事もの「フレンチ・コネクション」の前半、酒場のシーンでステージで歌う彼女らが観られます。「Everybody Gets To Go To The Moon」良い曲です。
1965年発足と言う事で本国ではキャリアの長い彼女らですが、60年代に発表されたレコードにも良い曲がたくさんあります。ちなみに私は「I Turn To You」という曲に惚れ込んでいますが、こうした過去のアルバムも復刻されれば良いのに......。
ともあれこうしていくつものベスト盤が時代を越えて愛聴されている事は、ファンとしても嬉しい事です。バレリーを除けばフィラデルフィア出身の彼女らは名実共に、フィラデルフィアソウル・いわゆるフィーリーサウンドの女性グループ代表ですね。~
フレンチ・コネクション (2枚組) [Blu-ray]
ジーン・ハックマン主演、ウィリアム・フリードキン監督の刑事ドラマ。実話を基にしたアメリカ史上最大級の麻薬密輸組織の逮捕をドキュメンタリータッチで描く。
画質は、フリードキン監督監修のもと、より監督の意向に沿うものとなっているが、かなりザラザラと粗い仕上がりになっており、好みが分かれるところ。音質についてはDTS-HDMA 5.1chの効果もあり、カー・チェイス・シーンや拳銃の発砲音など残響音もハッキリとしておりものすごく良い。
特典は、監督の意向に沿ったカラータイミング手法やドキュメンタリーなどぎっしり詰まっており、見ごたえがある。
フレンチ・コネクションI・IIをセットにしたブルーレイディスクBOXを購入。
フレンチ・コネクション・ブルーレイディスクBOX (2008/12/17)
Version: Japan (FOX)
(THE FRENCH CONNECTION: Disc1)
MPEG-4 AVC BD-50
Running time: 104 mins
Sound: DTS-HD Master Audio 5.1 (English), DTS 5.1 (Japanese)
Subtitle: Japanese: English
Special Features: ウィリアム・フリードキン監督によるイントロダクション/トリビア・トラック/ミュージック・トラック
(THE FRENCH CONNECTION: Disc2)
Special Features: 未公開シーン集(監督による音声解説付き)(7種)/チェイスシーン製作秘話/ハックマンとドイル/フレンチ・コネクション:リアル・ストーリー/ブルックリン・ブリッジでの撮影/カラータイミング:イメージの追求/コップ・ジャズ:ドン・エリスの音楽/よみがえったフィルム・ノワール/BBCドキュメンタリー:「フレンチ・コネクション」の真実/メイキング・オブ・「フレンチ・コネクション」
[FXXA-23106]
フレンチ・コネクション~パユと室内楽の魅力
一般にはあまり知られていないフルート、クラリネット、ピアノを中心とした室内楽。
フルートとクラリネットというのは、なかなか音が溶け合わないものですが、パユは只者ではありません。金属製のフルート(多分いつものブランネン)を使って木管フルートのような響きを創りだし、クラリネットの音色と見事に溶け合って室内楽の楽しさ、面白さを存分に教えてくれます。
曲目も、ショスタコーヴィチのワルツ2曲(楽しくてかわいい)、シュミットやエマニュエル(ちょっとラベル風のピアノ、パリのエスプリを感じることができる佳品)からジョリベ(アンサンブルが難しいんです)まで、フルートやパユのファンのみならず、幅広いクラシックファンの皆さんにお勧めしたい1枚です。