タイポグラフィ (デザインの現場BOOK)
誤解でした。初心者がタイポグラフィーの勉強のために買う本ではないです。
普段、デザインしている人が読み流す雑誌的な本です。
明朝体とゴシックの違いすら書いてない。フォントにはこんな種類があるんです
よ、使い分けましょう、ということが主に書いてある本です。
本の出来としては悪くはないのですが、初心者は間違って買わないように
注意することをおすすめします。
じゃ、他に初心者が勉強するにはどれがいいかということになると、難しい
です。MdNの”デザインの教室”はすごく良い本だと思いましたが、さらに勉強
したいとなると、どれがいいのかわかりません。
一生、「薬がいらない体」のつくり方 (知的生きかた文庫)
本書は、「e-クリニック」の医師であり、版を重ね続けている『9割の
病気は自分で治せる』でも有名な著者が、「治療するには薬はつき
もの」といった風潮になっている治療に警鐘を鳴らし、薬がいらない
体づくりの必要性を説いた本である。
まず第1章では、「薬は毒」と言い切り、薬の副作用によって多くの
方が命を落としている現実があること、薬は対症療法でしかなく、根
本治療につなげるための免疫力をかえって落としてしまうものである
こと等を説いている。すなわち、本当に必要な薬は1割で、9割の薬
はなくてもいいものである、と主張を展開している。
このように、体に害をもたらす可能性がある薬を必要としない体にす
るためには、免疫力を高め、体の状態に耳を貸し、未病の段階で防ぐ
ことが重要であるというスタンスに立ち、第2章以降では、腹式呼吸
や爪もみ、温冷浴、ストレッチ、ふくらはぎマッサージ、ツボ押し等、
普段から簡単にできる免疫力を高めるための運動や行動を紹介している。
また、過食の禁止、昼寝をやめて夜に熟睡する生活の重要性も説いて
いる。そして、医療界のバイブルともいえる『ドクターズルール425』
の格言から文言を紹介しながら、長生きしている人ほど薬に頼らない
生活をしていることを経験的に紹介し、特に「喜劇の病気」は薬なし
で治せることを述べている。
著者の主張は分かりやすく、実践的なため、すぐにでも生活に取りい
れることが豊富に紹介されているのが有難い。ただ、本書の意義は、
もしかしたら、最後の第5章にあるかもしれない。すなわち、製薬会社
と共同で研究を進めなければならない医師の立場の人が、薬の不必
要性を説いたことである。そして、医師と製薬会社のスパイラルの
内側を私たち読者に垣間見させてくれたことではないだろうか。
「治療=薬」という風潮に一石を投じた本書は、私たちに薬への向き
合い方を考えさせてくれるだろう。
空海 人生の言葉
たしかに分かりやすい口語訳で、変に著者の意見をいれずに純粋に口語訳に徹していることは評価できる。
ただし、「金言」と言うことではあるが、前後の文脈が省かれており、空海が本当に伝えたいことが伝わっているのかという点に疑問が。
特に三教指帰などは、断片の訳を提示することで読者に誤解を与える恐れがあることを著者は認識すべきだと思います。
この本の性質上、仕方ないと言えば仕方ないことなのですが。