欲望バス (白泉社文庫)
三組の高校生が出会う話し。
夜中の中学校、毎週会う中学生。
バス停、蝋梅の花が香るのはなぜか。少女に出会う男子高校生。
地下鉄道。好きだった少年に会った少女はどうする。
三篇ともなにかをくぐりぬけていく話しなのだが
語り手はなんと「バス」。
間抜けなような少し冷徹なような。
彼らとは少しある距離感がいい感じです。秋から冬にかけてのほんの少し
暗い感じがまたいいです。
思春期の話なので、彼らの出会いは非常にどこか無責任です。
無責任で勢いがあって、結果何が残るのかはよくわからない。
その人の中にだけ残るのでしょう。
「二人の距離」もそんなお話です。
互いに嫌い逢っている二人の女の子。
そしてラストは「人形」
これも不思議な話なのでち?がなぜかほのぼのとしていたりして。
読むと不思議な気分になれます。
少しひっかかりがあるような覚えのあるような感情がのこる。
そんな一冊です。
純粋培養閲覧図 (花とゆめCOMICS)
自己表現の下手な男の子、愛情表現の苦手な女の子。
親に愛されなかったというトラウマを持つ、いとこどうしだが・・。
ある女の子が現れて・・・。
他、表題作2として上の二人が通う学校の別の話。
理科室に通う女の子達と蘭を世話する男の子。
思春期のときの自分の中の気持ちの表現の仕方・・
2作目など分かりにくい所も有るが含めてとても綺麗な作品だと思った。