RUSH 5 (Feelコミックス)
今回も絵について小言をいわねばと思ったのだけど
読み進めるごとにニヤニヤしている自分に気づいて
これは負けを認めるしかないかなと思いました。
はい。とても面白かったです。特にパパ登場の部分
(帯に書いてあるからいいよね) は、何故そういった
男性の心理がわかるのかなって思います。どういう
着地のさせ方をするのか楽しみでしたが、いい感じ
でしたね。アキちゃんの優しさもね、ママと百合の
育て方がよかったともいえるでしょうね。それと
アキちゃんも実は成績いいの?という話もあるんだ
けど、そこはサラリと流されていたり。
百合とりっちゃんは今回、新しいことにチャレンジ
していますが、これも突拍子もなさそうで、色々と
考えてのことだとわかってきたりします。
そのエピソードでも、おじさんが関わってくるんだ
けど、画伯は背が低くて人のいいおじさんが大好き
なんでしょうね。
ママはもちろん素敵だけれど、りっちゃんのママも
いいなあ。あの冷静さと世話しいな部分もいい♪
新しい登場人物も加わって、まさか話広げるつもり
なのかしら。明らかに含みを持たせているよなぁ。
ああいう中途半端な出し方すると話の中で時々登場
させなきゃならなくなると思うんだけどなー。一体
何年計画のつもりなのかしら?もちろん付き合い
ますけどねw。
黒い家 [DVD]
森田芳光監督版の黒い家が,その後の「模倣犯」同様、原作の良さを一ミリも生かせていない最低の出来だったので
本作もどうかと心配しながら見ましたが、これはなかなか良い出来でした。
貴志祐介の原作のいいところはある程度残しつつ手を加えているので,原作を読んだ人もそうでない人も
どちらも楽しめます。
また、主演のファン・ジョンミン の演技が非常に見事でした。特典で付いていたインタビューの中で
「自分の出た作品を何十年後かに酒でも飲みながら観たときに,『ああこの時は愚直に一生懸命頑張っていい演技が出来た』
と思えるか『小手先の薄っぺらい演技で観客の目をごまかそうとしただけだった』と苦い記憶として思い出すのかが問題だ。
この映画の演技は前者の方で,良い演技が出来たと思い出せるだろう」
という意味のことを言っていたが、気が弱く弟の自殺のトラウマに囚われる保険会社員を本当に好演していた。
しかし『小手先の薄っぺらい演技で観客の目をごまかそうとしただけ』というのはまるで森田監督の黒い家での演出のしかたを
語っているようでもあり、苦笑する他はありません。
ただ、この映画で難を言えば殺人鬼役の女優が華奢で美人過ぎることでしょうか。もっと恰幅が良くて不細工なおばさんにしていれば
真実味が増してさらに怖さ百倍だったでしょう。
江戸の鷹 御用部屋犯科帖 DVD-BOX(1)
毎回本物の鷹が登場するということで、当時話題になった時代劇。
徳川家治の治世、田沼意次の悪政に苦しむ人々を救うべく、目安箱訴状の事件探索に当たる“お鷹組”の活躍を描く。
このシリーズ最大の見所は、なんといっても第36回から最終回に至る三部作、
「壮絶 お鷹組隊長戦死!」
「激闘 お鷹組副長戦死す!」
「決戦 お鷹組全員死地へ向う!」
である。お鷹組を倒すべく、田沼一派の仕掛けた謀略。太平の世に、大砲三門を並べ、罪なき村人を犠牲にし、一村を全滅させてまでお鷹組を討とうとする非道。村を、そして世の平和を守るべく、わずか四名の陣容で決死の戦いに挑むお鷹組。サブタイトルにある、隊長「戦死」、副長「戦死す」、その「す」の持つ意味合いの深さに感じ入った(この「す」には“確認・意志・判定”の、三つの意味があると思う)。これはやはり本編を観て感じていただきたい。
なお、ただ一つ残念なのは、将軍家治の出番の無さである。演ずる里見浩太朗があくまでも特別出演だから致し方ないとはいえ、第1回に出演のあと、第2回と第4回の冒頭にのみ出演、以後全く出演がないとは淋しい。第34回「危機一髪、将軍暗殺」のような重要回にも登場せず、将軍の乗った籠が行くのをお鷹組が極秘裏に護衛する、といった描写で処理していた。
時代劇において、将軍の存在は大きい。せめて最終回には、たとえ1シーンでもいいから登場してほしかったと思う。
遙か、君のもとへ・・・ 遙かなる時空の中で 八葉抄 オープニングテーマ
「遙か、君のもとへ…」はアニメで聴いたのですが、「かっこいい!」の一言です。
歌っているお三方の歌唱力の高さ!すばらしいです。
普通のアーティストの方が歌っているみたいに聞こえます。
ただ、ED曲の方がアニメでは流れる前奏がカットされていたのが星4つの理由。
いきなり歌から始まったので「あれ?」と思い、
もしかしたら曲の途中にでも(前奏っぽいのが)入ってたりするのかな?
と期待していたのですがどこにも入っていませんでした。
アニメを見ている身としては、是非ともあの前奏を入れて欲しかったです。
歌は浅川さんのかっこいい声に桑島さんの可愛い声がとても綺麗です。
歴史の涙 昭和・終戦の長い一日 [VHS]
このテレビドラマは、大宅壮一『日本のいちばん長い日』をもとに、1980年にTBSで放映されたものである。
内容は映画『日本のいちばん長い日』と類似しているが、複数の女優がでてくるところにちがいがある。
1980年以降の女子供が泣きわめく日本の戦争映画の類型だろう。
わたしはDVD『日本のいちばん長い日』のレビューでも、この作品は駄作とコメントした。
あらためてみなおしたが、女優がでてくるたびに緊張感がとぎれてしまう。
冬の撮影のせいか、真夏の暑苦しさが感じられず、『日本のいちばん長い日』にくらべると、かなり見劣りがする。
ただ、女優の場面を無視して、この作品をみるとおもしろいことに気づく。
『日本のいちばん長い日』が、とにかく徹底抗戦あるのみ、という狂信的な態度を強調しているのに対し、
『歴史の涙』は、国体護持が明確にならないまま戦争をやめるべきではない、という考えを強調している。
それが椎崎中佐と畑中少佐の描き方にもでている。
映画では、椎崎中佐が主導だが、ドラマでは畑中少佐のあとをついていく感じになっている。
畑中少佐は、映画では狂信的な青年将校だが、ドラマでは理知的でおとなしい人物として描かれている。
畑中少佐が漢文の台詞で、天皇に対する忠義を説く場面がいくつかあり印象的である。
畑中少佐は映画のような人物ではなかったといわれているので、このドラマの方が実際にちかいかもしれない。
いまのTBSでは考えられない脚本なので、DVD化はどうなのだろう。
宮城事件に関心のある方は、いまのうちにVHSの中古を入手されたほうがよいかもしれない。
余談だが、映画でもドラマでも、省部の陸軍将校の真夏の軍装の考証は、これで正しいのかという疑問が以前からある。
なお、登録情報に「田中良子」とあるのは「中野良子」の誤りである。