イギリスから来た男 デラックス版 [DVD]
いわゆるアメリカン・ニューシネマで活躍したT・スタンプの復讐劇。
と言っても私はそんな彼の過去を知るべくもなく、
「プリシラ」で演じた、悲哀度全開の熟年ドラッグクイーン役が忘れられなく、今回取り寄せて観てみた次第です。
まぁ、ストーリーとしては特にヒネリもなく淡々と進んでいきますが、
何と言ってもスタンプの立ち居振る舞いがカッコ良い!渋い!
スタイリッシュ・オヤジここに極まれり、という感じです。
個人的にはフォンダの邸宅で彼と初めて目を合わせた時の
スタンプの表情が忘れられない。
内に秘めた復讐心と悲哀とが織り成す横顔...。
一見の価値ありです。気概のあるオヤジを目指す全ての人々に(笑)
予期せぬ出来事 3枚組BOX [DVD] JVDD1157
「奇妙なテイスト」で知られる作家、ロアルド・ダールの短編を基にしたテレビシリーズで、原作者のダール自身が番組のホスト役をつとめています。
老紳士から奇妙な賭け持ちかけられた青年。賭けの顛末は…。ダールの代表作ともいうべき傑作「南から来た男」、浮気相手から贈られた高価な毛皮のコートを、如何にして夫に怪しまれずに自宅へ持ち込むか、妻が考えた奇策とその皮肉な結末を描いた「ヴィクスビー夫人と大佐のコート」、凶器消失ミステリーのクラシックともいうべき「おとなしい凶器」、傲慢な妻の「窮地」に夫がとった行動とは?「首」、等9編を収録。
本作は、屋外(ロケ)シーンはフィルム、屋内(セット)シーンはビデオで撮影しているようで、屋内シーンになるととたんにビデオ特有の安っぽい画質になるのは残念(これはソフトメーカーさんの責任ではないのですが)。ただ、テレビ放映時の日本語吹替えは収録して欲しかったです。
意外、と言っては失礼ですが、ホセ・ファーラー、ジョン・ギルグッド、ジョセフ・コットン、と何気に出演者は豪華であります。
ちなみに、本DVD収録作品のうち、「南から来た男」「ヴィクスビー夫人と大佐のコート」「おとなしい凶器」「海の中へ」はヒッチコック劇場でも映像化されています。ヒッチコック劇場バージョンの4作品も全てDVD化されているので、見比べてみるのも一興かもしれません。
イギリスから来た男【字幕版】 [VHS]
ソダーバーグのスタイリッシュな演出と編集が冴え渡る逸品。それ
にしても感情移入しにくい主人公である(「感傷を廃する」のが,
ねらいかも知れないが)。知り合いの一人は「映画は面白いけど,この
オジさんは,やだ」と言っていました。娘さんが亡くなって気の毒なの
だが,「復讐だ!」とはるばるイギリスからアメリカにやってきての乱
暴狼藉ぶりに胸がすくやら,コワイやら。リー・マーヴィンのPoint
Blankを思い出しました。
イギリスから来た男 デラックス版 [DVD]
にーいんにくの茎をよけながらあー
次元が食べるクラリス特製チンジャオロースー
「アリエティ」を見たらやっぱりクラリスが
泥棒見習いになってルパンたちと逃亡生活送ってる
みたいな。で、宮崎監督が「カリオストロ」作った頃
「ルパンと出会わなかったら次元大介は二流の殺し屋
で終っていた男です」と言ってたそうで、勝手に脳内変換して
「ルパンと出会わなかった次元は多分こんな風」みたいな
そんな感じでレビューしまーす。
五右衛門のストイシズムと異なって次元のはダンディズム。
自称「女運が悪いだけ」の彼ですが、もし惚れた女性と
結婚したら子煩悩なお父さんになりそう。で、仕事は
続けるのですが、娘にはソノスジの仕事の話はしていない。
捕まって2回ほど刑務所暮らし。最後の銀行強盗で
奪った金は海外のファンドで運用中。警察にも
最後までわからなかった。9年間の刑期が終えて
出所したら、娘がアメリカカリフォルニアで交通事故を
起こして死亡と聞かされる。テレンススタンプはココから
娘の死の真相を知ろうとイギリスからアメリカへ。
ファッションに注目してみると黒いジャケットとパンツ
シャツも黒、ネクタイだけダークグリーンのレジメンタル。
ピーターフォンダ邸にパーティ招待客のフリをして潜入した時
プールサイドを歩くシーンでパンツがショートでタイトなのか
靴下ちら見せ。何故か白靴下。これ多分モッズファッション
らしいんだけど靴下って白が定番?そういえば最初のルパンでも
やたら人物の足首アップが多くて靴下が白のグルグルホータイ巻き
状態。アレって靴下のしわだと思うけれど面白い表現でした。
ピーターフォンダの方は麻のベージュスーツに青いシャツを
一番上のボタンまで閉めてるんだけれどノータイ。コレが
カリフォルニア風で60年代風?あと、テレンススタンプが
自分の命を狙ってると聞かされた時、腹心の部下に任せて
「後はまあヒトツヨロシク」って両手とかヒラヒラさせながら
退場するんだけどイカにモーなゼンキョートーセダイ軍。
「逃げ足だけは相変わらずだな」とかゆわれてるし。
まあ呼び名は「イチゴ白書セダイ」とかイロイロありますが・・・
で、この60年代キャラの大御所約二名の対決が全編を
通じての見所。KAFKAとかでがっかりした方は
蕎麦沢庵とか見直すかもー