ワイルドアームズ・ザ・フォースデトネイター〈上〉 (電撃文庫)
あくまでこれは上巻で、下巻が出てみないことにはレビューは早いかなとも
思いますが、とりあえず……。
原作ゲームの世界をアルノー視点で丁寧に描いていて、とても好感が持てま
した。文章がとても綺麗で、キャラクター描写もゲームと違和感なしです。
不満は枚数の少なさ。分量が短いせいか、メインエピソードがすべて下巻へ
行ってしまった感じがして、これなら上下巻同時発売とかにしてほしかった。
あと枚数のせいでカットされたエピソードが大きいので、その点は評価が分
かれるかもとは思いました。
旅するアルノーの目線で丁寧に描かれるファルガイアの世界の、美しさと
悲しさにとにかく惹かれます。
この文章で下巻のドラマが描かれることを期待して星五つで。
ワイルドアームズ ザ フォースデトネイター(初回生産版)
サブタイトルのDetonatorとは起爆という意味で、従来のワイルドアームズ(以下WA)を壊し、新しいWAを作り出そうという意味がこめらているそうです。
そのため今回はほとんどのシステムが新規のシステムになっています
主な変更点を挙げると
★アウトフィールドの廃止
★武器防具の復活、合成システムの導入
★成長システムの変更
★ターン制の戦闘からSLG似のHEXバトルシステムへ変更
★会話シーンはADV似のマンガ風イラストカットへ変更
★イベントシーンにフェイシャルモーション、パートボイス導入
★フィールドはジャンプやよじ登りなどのアクションを導入
★固定グッズから現地調達グッズへ変更
★360度回転できる視点から主人公自動追尾視点へカメラワーク変更
などです。
キーワードはテンポらしく、快適に進めるための親切なシステムがたくさん導入されています。
物語のテーマは今回あえて明言しないそうですが、主人公たちは子供という位置づけに対して敵は大人という形に物語が描かれているそうです。
システムはいままでのWAとはほとんど異なりますが、定評のあるメッセージ性の高いシナリオ、荒野と口笛をテーマにした音楽の担当の方は同じなので期待できるのではないかと思います。
ワイルドアームズ ザ・フィフスヴァンガード オリジナルスコア Vol.2
ゲームの後半の曲とあって、アップテンポな曲、バラード調な曲、明るい曲から切ない曲までと、クライマックスを盛り上げ飾る多彩な曲に溢れていて楽しめます。どの曲も安定していてハズレと言うハズレものはなかったかな、と。
上松さん曰く“全曲歌曲のつもりで作りました!!”に相応しい出来なのではないかと。
なるけさんも大好きですが、シリーズを意識しつつ、そこに自分のテイストを組み込みながら新しい雰囲気の曲を創り上げる、上松さんや甲田さんの曲も好きになりました。これは次回もたのしみだなと。
OP曲とED曲も一応の所、フルコーラスで一度に楽しめます(ただし、OP曲はゲーム中の某場面に使用されたままのものですから、水樹奈々さんのオリジナルの物とは若干異なる……かな?でも、それはそれで聴き応えがあるかと感じました)
唯、惜しむらくは全てを満喫しようと思うには、Vol.1とセットで購入しなければならない所。CD3枚でこの価格は良いのですが、これまでのシリーズのサントラと違って、全ての楽曲を揃えるのに2種類、計7000円というのは、ある意味で酷かな?と感じました。思い切りがなければ中々……ソフトより高いですしね。まぁ、片方を聴けばもう一つも欲しいと感じさせる出来であるとは思いますが。揃えて購入して損は無い出来だと思いますが……やはり、2つに分けられるときついかな……。
ワイルドアームズ ザ フォースデトネイター 公式設定資料集
ついに発売されたデトネイターの公式設定集!内容、オマケ共に最高の出来でした。
キャラ設定の所では、全身イラストや表情集、ゲーム内で使用されていたアニメ風のイラストも全掲載で、ゲーム内では語られなかった裏設定や秘話なども盛り沢山です。
勿論、お馴染みバトルボイス全掲載や背景イラスト、雑誌の表紙だったイラスト等も収録されてます。
そしてなによりエンディング後の主人公達(一部除きますが)の設定イラストが掲載されていたことに感動しました。
また、オマケのドラマCD+オマケボイス(PC起動時ボイスなど)がついてくるのも魅力的です。ドラマCDには主人公4人しか出演していないのですが、旅の合間の出来事でとても面白い内容なので所詮オマケとは言えません。
ボイスは使える気のものと使えなさ気のものと大体半々ぐらいですが、聞いているだけでもかなり良いので満足できます。
ただひとつ残念といえば、表紙が描き下ろしではないこと。
アルターコードFの時は描き下ろしだったので、期待していた分残念が倍になりましたが、全体的によかったのでファンならずとも一度は見て欲しい一冊です。
ワイルドアームズ Music the Best-rocking heart-
1枚のCDとして聴いた時、曲としての完成度にバラつきがあるような印象。
他の方も評価されていますが、4thのアレンジは最高でした。
広義の意味でロックは「若者の音楽」だそうですが、今回のロックもその類のようで。
重いのかと思えばそうでもなく、軽いかというとそうでもなく。
残念ながら原曲の持っていた「味」が完全に生かしきれていないなー、といった感じ。
価格もアレなので、ファンアイテムとしてどうぞ、というCDかな。