バッハ:半音階的幻想曲とフーガ
アンタイの天才ぶりを存分に味わえる1枚。有名な「半音階的幻想曲」から小品BWV999まで、切れ味爽快な演奏を繰り広げている。録音も優秀で、チェンバロのキレのいい美しい音に聴き惚れてしまう。
ベスト・バッハ100
色んなレーベルから『ベスト100』がリリースされてますが、個人的にEMIさんの選曲が好きで
『ベスト・バロック100』と『ベスト・スピリチュアル100』も持ってます。
バッハはまだかなーと待ってたらやっと出たので、すぐ買いました。
第1楽章だけ、第4楽章だけといった中途半端な編成はなく、一曲を通して聴けるのでお薦めです。
例えば協奏曲は「急−緩−急」の3部構成が殆どなので、第2楽章だけ聴いても魅力が半減してしまうからです。
初めてバッハに触れた方は『ミサ曲ロ短調』だけでも全曲版で聴いて頂きたいです。
べスト100からベスト1を選ぶという愚の骨頂を敢えてするなら『2つのヴァイオリンのための協奏曲第2楽章』でしょうか…
音楽評論家の山本一太氏が「もしこの曲を聴いて心理的感情的反応を何も起こさないのであれば、
あなたは音楽が与えてくれる慰めなど全く必要とせずに人生を送ることができる人かもしれない」と仰っていて、然もありなん。
私のクラシック歴は20年以上。その間モーツァルトやベートーベンに傾倒したこともあります。
しかし、結局還るのはバッハなのです。クラシックを聴いて泣いたのもバッハだけ
(2曲あるのですが、内一曲は前述の『2つのヴァイオリンのための協奏曲第2楽章』)。
それでも全曲聴いたわけではなく、まだまだ知らない名曲が沢山あるのだと思います。
100曲も、ではなく100曲しかないって感じです。是非『ベスト・バッハ100 2』を作って欲しいです。
ベスト・バロック100
価格は同じクラシック系では3,000円と平凡だが、6枚組は想像していたよりもボリュームが多い。
クラシックにこだわりのある人はこの選曲は許せないかもしれないが、それ以外の人なら楽しむことができるだろう。
6枚のCDはそれぞれ異なるコンセプトで選曲されているので自分が好きな曲調を選んで楽しむことができる。
さまざまな音楽家や楽団の曲が収録されているので、自分に合うものを探しているときには便利な1枚。
このCDで幅広くクラシック音楽を聴いてみて、もし気に入った作曲家がいれば次はその作曲家の音楽を買って深く掘り下げてみるというのも良い。
クラシック音楽に興味を持っているが、何から聴いたらいいか分からないという方にもおすすめする。
自分のお気に入りの1曲を探すことができれば、生涯の友として長くつき合うことができるので幅広く聴くのは悪くないと思う。