世界名作劇場・完結版 小公女セーラ [DVD]
[完結版]シリーズは、度々レビューしています。
この完結版は、いきなりセーラの誕生日会から始まりますが、そこから始まらないと、
きっと90分に収めることは出来なかったと思います。
前代表生徒だったラビニアのいじめシーンが多い本作ですが、大幅にカットされているので、
最終的に大富豪に戻るときの感激が少なくなっていました。
「小公女セーラ」にはナレーションがありませんが、「完結版」には、物語の隙間に
ナレーションがあり、その点で話が分かりやすくなっています。
たった90分でも、「そういえばこんなんだった」と思い出させてくれます。
小公女セイラ ~リトルプリンセス~
「小公女セイラ」の物語はあまりにも有名ですが、子供の頃に絵本やアニメで見たが、原作をきちんと読んだことは無い…という方が多いと思います。
私も大人になって、あらためて原作を読んでみたいと思っていたのですが、今までに出版されていた本はどれも、翻訳文が古すぎてかなり違和感があるか、または子供向けで内容が多少カットされていたり翻案されていたりと、適当な「原作のまま、読みやすく翻訳した本」が見つからない状態でした。
しかしこの本は、違和感の無い現代日本語で翻訳されているため、非常に読みやすく、また原作どおりでカットされた部分もありません。今から「小公女セイラ」を読むのであれば、この本で読まれることをお勧めします。
訳文は漢字が普通に使われているので、あまり小さなお子さんには向きませんが、難しい字には振り仮名も振ってありますので、中学生くらいならば十分読める文章だと思います。
装丁としては、300ページを超える厚い本ですが、ペーパーバックのような紙を使っているので非常に軽く、通勤時に電車内で読むのにも不便はなさそうです。(ただし、ペーパーバック風なので本が若干チープに見えますが…)
物語の内容自体も、大人になって改めて読んでみても、非常に味わいものがあり、子供向けの作品とは思えないものがあります。
09年10月スタートのテレビドラマの原作としてこの本に注目が集まっていますが、この機会にぜひ読まれてみてはいかがでしょうか。(テレビドラマはかなり原作から離れたものですが…)
なお、この原作にかなり忠実に映像化した外国の作品があり、これもなかなか良かったのでご紹介します。リトル・プリンセス〜小公女〜 [DVD]
また、あまりにも有名ですが、アニメの「小公女セーラ」も、この原作の映像作品としては秀逸だと思いますので、ご紹介します。小公女(プリンセス)セーラ(1) [DVD]
小公女セーラ (竹書房文庫―世界名作劇場)
懐かしの名作アニメの小説化。何十時間のアニメを短くまとめたため、内容が雑なのは仕方がない。しかし、この文庫、当時のテーマソングがおまけでついてくる。そういう意味ではお得な一冊。
日本アニメーション 世界名作劇場 主題歌・挿入歌大全集 II
作品によって収録曲数がぜんっぜん違います。 購入前に一度詳細確認を。 あしながおじさん目当てで買った私は満足ですが。
…「懐かしさ」が無くなってきたアニメの歌達なので、正直微妙な評価です。 (セディ辺りから毎週は観なくなったもんな…)
世代によって評価は全然違うでしょうね。
セーラのOPとED。リアルタイムで観てた小学生の時も嫌いだったなあ。歌詞も変ー、と思ってた。
今考えると暗いよ歌詞も曲も。そりゃセーラは可哀相な物語だけどさ。フローネのOP聞いてみろ、この子も作中結構可哀相な目に遭うけど、OPだけ聞いたら南の島でバカンスしてるようにしか聞こえないんだぞ。(笑)
そしてあしながおじさん。堀江美都子。 歌が上手いって無意味だって思う位上手い。←え?
安定した高音や表現力には既に腹が満杯。←え?
OPの「すべてはこれから」なんて歌詞は、「甘い!普通すぎる!」思ったものですが、2番の同じメロディーの所は好きだなあ。手紙とひっかけられてさ。
しかし圧巻は挿入歌の「おろかな日記」。 曲も素晴らしいし歌詞も作品世界を良くあらわしているし(「絹の靴下」「私になんて興味が無いのですか」)、
最後、「約束するね〜」…ああこんな風に歌えたら、幸せだろうなあ〜。
…すみません、この全集、買ったものの堀江のあしながおじさんしかきいてないです。
しかし「若草の招待状」「夕陽と風とメロディ」何なんだろうこれ。
「新田恵利歌下手〜」とか笑ってたのは覚えてるけど、作品を歌詞で表現しようって気があったのか作詞家。
←ねえよ。
小公女(プリンセス)セーラ DVDメモリアルボックス
現実は厳しい
生きていくという事自体、苦しく辛い事の方が断然多い
愛は冷め、欲のままに己の罪さえ知らぬように生きる
そんな世の中に生きる今、セーラのような清らかさや強さはまぶしい
まぶしすぎて私には真似出来ない
こんな風に心がありたいと願うが、そうなるには遅いように思えてならない