射雕英雄伝―金庸武侠小説集 (1) (徳間文庫)
武狭小説とはあまり馴染みのないものと思っている貴方。
実は日本人にとっては深い関係があります。常に正しい行いや友情や義理人情を善しとする義侠心。現代の我々が失いつつある何かを思い出させてくれます。
一言では語り尽くせませんが、カンフーやチャンバラ時代劇が好きな方々はハマります。
武術を糧にして登りつめる熱き男達 の物語。様々な武術や武術家、武器や必殺技が登場します。天下無敵の降龍十八掌とは?
読み始めたら虜になること間違いなしです。中国の武狭小説数多しといえどもこの作品が本命であること間違いなしです。
飛ぶ教室 (講談社文庫)
寄宿舎で生活する生徒や先生の心温まる物語。
印象に残っているのは「苦労は働いている大人だけがするものではない」と言った文章。
つい忘れがちだけど幼い頃もいろいろ問題を抱えていたんだよな~。
でも時間の経過がつらいことをオブラートに包んでしまうのかもしれない。
作品に出てくる人物も悲しいこと、つらいことを乗り越えて少しずつ大人になっていっている。
ちょっとセンチにもなる作品だ。
星方武侠アウトロースター リマスターBOX [DVD]
宇宙の辺境の惑星でなんでも屋を営む青年が、ある仕事の依頼から
宇宙海賊と関わりを持つようになり、手に入れた宇宙最新鋭の
格闘高速宇宙船「アウトロースター号」疾駆させて宇宙を駆け巡り、
様々な事件と遭遇してやがて大きな謎(銀河の龍脈)へと挑戦して
ゆく爽快な宇宙冒険活劇である。
TVでの放送当時(1998年)は、同じサンライズ作品である
カウボーイビバップと時期が重なったためか「裏」扱いされたり、
深夜の放送時間が定まらず(アウトローだから?)に見られなかったり
で人気もいま一つだったが、作品の舞台であるトワード・スターズ世界
は、宇宙を「エーテル」という物質が満たし、「タオマスター」と
呼ばれる海賊が跋扈する独特の世界観をもっている。
主人公のジーン、相棒の少年ジム、操船も受け持つ美少女メルフィナ、
(CVの川澄綾子さんは本作がデビュー、ファンの方はチェックを!)
美貌の剣客鈴鹿、獣人エイシャなど中心に、心躍る冒険が繰り拡げられる。
宇宙冒険活劇の面白さでは他に類を見ない快作としておすすめする。
RGB
「きれいな感情」とか甘い曲ですネェ。大好きです。
このCDの曲全体のイメージは・・・難しいのですが、モノクロの写真にカラーインクをたらしていく感じ・・・と思いました。音の無い場所に少しずつメロディーを流していくような・・・。
まぁ、とても心地いいのです!
鬼哭街
購入を検討される方の楽しみを削る事になるのでストーリー等には触れず、原作からの変
更点を中心にレビューしてみました。
【ストーリー】
台詞、戦闘描写、心理描写、の内容と順番もそのままで記憶通りでした。
新キャラ・追加技・隠しストーリー等のファンディスク的要素は一切ありません。
余計な飾りがないので、原作ファンであれば出来の良し悪しがすぐにわかる正統派のリメ
イク版となっています。
余程 出来栄えに自信がないと無理ですよね
今思えば、この術理の解説部分とかは「刃鳴散らす」や「装甲悪鬼村正」に受け継がれて
たんだなぁと感じさせられました。
ルイリーについては「沙耶の唄」の気配がチラホラと見えるような気が。
【システム】
タイトルのGUI周りや各種設定のコンフィグの部分は装甲悪鬼村正を踏襲。
タイトルのバックは魔都上海の夜景にそびえ立つ上海義肢公司。
夜空を切り裂くかのように空中へ縦横無尽に張り巡らされたスラストヴィーグルの誘導路
線の輝きが近未来をモチーフにしたサイバーパンク武侠片たる作品の世界観をよく表して
います。
贅沢を言うならば、ルビを消す機能とかウィンドウ位置を調整できると最高でした。
場が盛り上がるところで台詞が顔のアップのど真ん中にかかる部分がありますので。
【絵】
顔の造形・全体の配色は原作の面影を十分残しつつ鮮やかになりました。
演出の強化とあいまって迫力が格段に増した印象です。
オリジナルは物語の雰囲気を掴む必要量には達していましたが、十分量とは言えませんで
したので。
ガイノイドや登場人物のデザインもほぼそのまま。香港の最新モードな長杉のデザインも。
流石に一般向けとあって、チュウ・シャオヤンの衣装は今回ボディスーツ装備で自重してます(笑)
ホージュンの義体デザインも描き込みが増していてアップ時にその差がよくわかりました。
タオローの耐環境コートのくたびれ具合も判別できるようになっていてニトロプラスの熱
の入れようを感じます。
【効果音】
効果音をMAXにして戦闘シーンの剣戟の音を聞いてると否応にも盛り上がる。
剣の風切り音や紫電掌などの効果音はほぼそのままですね。
剣戟の音は新たに録り直したのがわかりました。
金属の擦過音とかが新しく混じってます。
ただ、阿修羅憤怒弾の効果音だけは個人的に原作の方が好み。
【音声化】
こちらはサウンドノベル版のドラマCD 反魂剣鬼 から引き続き担当している模様。
性格のイメージに合った配役で違和感が少なかったです。
特にン・ウィンシンは嵌まりすぎなくらいでした。
【演出】
いい意味で原作から大幅に強化されています。
戦闘シーンの要所要所に入るカットシーンは、煌く剣閃、登場人物の心情や行動に合わせ
たズームアップ・ズームアウト・カットインが行われていて肝を押さえた演出に心が躍り
ます。
特にラストの決戦では見せ場となる1枚絵の前過程が動きを添えて見れるので、こういった
立ち位置と動きだったのか と新たな発見もありました。
3次元での動きの幅が大きいユン兄弟との戦闘シーンも情報量が増した印象です。
原作では構造部分で詳細な描写の無かったアサルトギアも、待機状態から行動状態への変
形シーンが3Dで描かれていたり(ここは装甲悪鬼村正義からのフィードバックですね)。
【総評】
原作を持っていますが、買ってよかったの一言です。
リメイクと聞いて劣化するんじゃないかとの疑念がありましたが、改悪どころか世界観の
濃さがより増していて満足できました。
クリア後はバイオハザード5みたいに各章(チャプター)から開始部分を選べるので、その
日の気分でお気に入りの戦闘シーンを見直したりできます。
但し内容に変わりが無いので、リメイク版→原作と買い直すのだけはやめて置いたほうが
良いでしょう。
ファントム・ヴェドゴニア・デモンベイン・村正とエロを置き去りに戦闘シーンや世界観に傾
注するニトロ作品を受け入れられる方には是非ともお勧めできます。
惜しむらくは著作権保護のための「ソフトウェア電池」のインストールと認証が必要に
なることでしょうか。個人的にこの手の情報を送受信するソフトウェアの組み込みは好き
になれません。
なので☆4です。
マイナス点はそれぐらいですね。