大全集~黄昏のビギン~
テレビのコーヒーのコマーシャルで聴いて、メロディーの懐かしさに心惹かれた。誰が歌った、何という曲なんだろう。忙しさに忘れてかけていたけれども、どうしても忘れることができなかった。そんな懐かしさがこの歌にはある。団塊の世代の私たちの記憶の片隅に、そのソフトな歌声がこころよい刺激を与えて、青春の一コマを浮かび上がらせる。もう若くない私たちに、ちあきなおみの「黄昏のビギン」は、ほのかな切なさも感じさせて美しい。
朝日のあたる家〈1〉 (角川ルビー文庫)
今のように、BL系ややおいが商業ベースにのってなかった頃読んだ栗本薫の「翼あるもの」上下巻は、衝撃をうけました。GSグループレックスのヴォーカリストで、美形で歌の才能もあり、バンドのメンバーたちにも慕われている今西良のストーリーが、上巻で、そのグループを脱退して、今は男娼として、今西良に憎しみを抱いている、元メンバーの森田透のストーリーが下巻です。
何と言っても魅力的なのは、森田透で、今西良に対しての愛憎なかばした気持ちと、森田透と慕ってくれる俳優の巽。
その今西良と森田透が数年ぶりに出逢って、とりとめのないストーリーが描かれているのがこの「朝日のあたる家」1〜5巻なのです。2人のファンには、とても嬉しい事で、ただただ、2人に再び出会えた事が嬉しいシリーズ本なのです。
もし関心をもたれた方は、やはり「翼あるもの」上下巻から読まれるのが良いと思います。
ただ昔のJUNEなので、エロを求める方には、物足りないと思います。
あと、この2人にはモデルがあって、関西出身のアイドル系のGSグループの元メンバーの2人です。どちらのキャラクターが好きと言われれば、わたしは、繊細なのに意地っ張りの森田透が好きでした。
朝日のあたる家〈5〉 (角川ルビー文庫)
良と透のシリーズがついに完結した。
このシリーズが完結するのに17年の歳月が流れている。私はその歳月の間に、このシリーズがこんな形で完結するなんて夢にも思っていなかった。
そもそも完結する日がくるなんて信じられなかった。
本を手にしてからも「完結」と言う言葉が何だか嘘のようで、しばらく読む気がしなかった。
正直言ってこのシリーズは読むのが怖い。
何処までも何処までも出口の見えない深い穴に堕ちて行きそうで不安になる。
それが今、こんなにも読者をあっと驚かすような形で終わった。
このシリーズの完結によって、私は栗本薫と言う作家の奥深さを再認識した。
ちあきなおみ VIRTUAL CONCERT 2003 朝日のあたる家
ジャンルやイメージに囚われず聴いてもらいたいアルバム!是非“ちあきなおみさんの歌”を皆さんに聴いてもらいたいです!!アナザーワールドを含め他のアルバムも必聴の価値ありです!!!自分の持っているアルバムに限られますが中でもお勧めは『VIRTUAL CONCERT 2003朝日のあたる家 』圧倒的な存在感と歌の上手さは聴いていただければ・・・、目の前に広がる鮮やかな情景、魅力的で色気のある声と歌、一言一言が心にしみてきます。自分はリアルタイムで“歌手ちあきなおみ”を知らないのですが歌う表情&歌は絶品、最高です!!!! ちあきさんの歌を聴くことが出来て本当に良かったです! 皆さんもぜひ“ちあきワールド”へ!!
ちあきなおみ全曲集
1曲目『雨に濡れた慕情』、2曲目『朝がくるまえに」には参りました。格好良すぎです!
ともにファンキーかつクールなリズムとジャズっぽいピアノの伴奏に乗せて歌われる歌声は絶品です。
面白いと思ったのは8曲目の『喝采』と9曲目の『劇場』で、歌詞の中の主人公が、ちあき本人に重ね合わせられるように歌われます。彼女はそうしたドラマティックなものを引き受けるだけの雰囲気を持った存在であったことを改めて感じさせられました。またいかにも大人っぽい11曲目『夜間飛行』や12曲目『かなしみ模様』なども、とても魅力的な曲だと思いました。
歌われている世界は、今の世の中にあって時代錯誤もいいところで、若い人は共感するどころか笑い出すような内容なのでしょうが、こんな歌が空気のように流れていた当時をしみじみと懐かしむとともに、何か新鮮な気持ちにさせてくれたCDでした。