ジブリ・ジャズ2
圧巻のアレンジに脱帽!
久石譲のオリジナルの良さは言うまでもないところだが、
その定着してしまっている各曲のイメージをまるで別のオリジナル
のようにした解釈は勇気があって、その上素晴らしい。
特に5.の「めぐる季節」、6.「アシタカっせ記」、7.「愛は花、君はその種子」
はJAZZ テイストに溢れ、小気味良い。
ピアノがツボ押さえたラインを奏でれば、打ち込みというドラムもそれを感じさせ
ない、程よいラフさで、時にtight、looseに上手く表現している。
酷評されているヴォーカルだが、オリジナルが歌モノである以上、インストにすると
間が抜けるおそれがあるので、無いというのはかえって違和感が出てくるとも思える。
ヴォーカリスト自体の評価はどこまでいっても好みになるが、個人的に好きとは言わない
にしても、アレンジと演奏の良さでカバーされていると思う。
視聴できれば、その良さは少しでも感じることができるのだが・・・。
たんぼ―めぐる季節の物語
初めてジョニー・ハイマスの棚田の写真を見たのは30年近く前の信濃毎日新聞の一面に渡る彼の写真だった。それは地元の長野県飯山市の棚田を撮ったものだったが、見慣れた原風景ではなかった。ヨーロッパの美しい田園風景のように美しく、それはイギリス人の彼の手による「田んぼへのオマージュ」のような作品だった。
それから、あまりにもいつでもそこにあった、あまりにも普通の風景の「田んぼ」に強く興味をもち、色々見て歩くようになった。そこから分かったことは、美しい田んぼは、日本人のアイデンティテイーともいえる「勤勉さ」の象徴だったということである。美しい田んぼを維持することは日々田んぼに手をいれ、やおろずの神々に感謝して過ごすことだった。田んぼのあちこちには必ず道祖神があり、自然への畏怖と感謝の気持ちが伝わってくる。
現在では、日本の減反政策と農政政策の失策のせいで、地方の棚田は物凄い勢いで減ってきている。休耕田が目立つ田んぼには後継者の目処もたたない。一度休耕田となったものを復活させるには20年もの歳月が必要とされるらしい。現在の棚田をみると、地方の疲弊の象徴、若者の地元への回帰の機会を奪い、高齢化社会を悪化させる象徴となってしまっている。ジョニー・ハイマスを捉えた棚田は日本にはもう数少ないが、彼の写真が物語ることは非常に多い。是非ご一覧を。
めぐる恋の季節
℃-uteのメジャーセカンドシングルは、タテノリ90sパンキッシュな高速ロック。
舞美「All right 進んでけ!」のかけ声が最高。サビのメロディが憶え易く耳に残る。前向きでポジティブな歌詞で元気になる曲。c/w「美少女心理」は、恋人?に疑われたり、誤解が解けたり、切なかったり夢見たりのROCK調POPSで、やはりサビの愛理Voが切なさ倍増させる。
初回盤にPVの別バージョンが入ったDVDが付く。
めぐる恋の季節(初回生産限定盤)(DVD付)
まず、めぐる恋の季節はとても元気があって聞いていてとても元気がでます!桜チラリとはまた違った感じで℃ーuteのいいところでてます!!そしてカップリング曲は「美少女心理」と言う曲です。この曲はとても大人っぽくてとてもいい曲です。カップリングにはもったいないぐらいとてもいい曲です!気になる人ぜひ聴いてみてください! これからも℃ーuteを応援します!!
魔女の宅急便 ヴォーカルアルバム
魔女の宅急便のサウンドトラック盤とイメージ盤の中から厳選した曲を、ヴォーカル曲にアレンジしたアルバムです。
こういった、もともとインストゥルメントに歌詞を付ける手法は、単に失敗するばかりでなく、ともすればオリジナルまで壊してしまうこともあります。けれども、このアルバムに関しては、そのような懸念はなく、逆にオリジナルの魅力を高めた稀有で貴重な作品であるといえます。
何よりも、オリジナルの作曲者である久石譲さんご自身が担当していることで、原曲の持ち味をいかしながら、まるではじめから歌の付いた曲であったかのような巧みな編曲がされていること、そして、ややもすると、映画本編を変に意識してしまうところを敢えて押し込め、不安や期待の入り交じった敏感で壊れやすい世代の心を巧みに歌った作詞がされていることが成功の要因です。
もちろん、井上あずみさんと宝野ありかさんという実力ある歌い手を起用したこともよい選択で、深くになり過ぎず、そうかといって軽くなり過ぎない、明るく綺麗な声が曲と詩に見事にマッチしています。「歌モノか」とこれまで避けてきたスタジオジブリや久石譲さんのファンの方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度聴いてみてください。魔女の宅急便の世界観をさらに深めた名盤です。