Piano Nightly
録音エンジニア吉野金次とピアニスト矢野顕子のゴールデンコンビによる名アルバム。このピアノ・ナイトリィ(95)とSuper Folk Song(92)はどちらも吉野さんの録音によるピアノの弾き語りのアルバムで姉妹アルバムといっていいでしょう。ピアノ・ナイトリィではあっこちゃんのダイナミックで繊細なピアノと自由奔放なボーカルを録音するためにオーストリアとロンドンのスタジオを選びました。収録曲の多くは出前コンサートなどで弾いていたカバー曲です。カバー曲といっても、そこはあっこちゃん流のオリジナリティあふれる仕上がりになっています。ピアノとあっこちゃんの声だけが録音されているだけなのに、これだけの豊かな音になっていることに驚くと同時に、パフォーマーとしての矢野顕子の凄さ、それを残すことができる技術者としての吉野金次の凄さを実感できます。ピアノ好きにはたまらない一枚です。(筆者は矢野顕子デビュー以来のファン)
ジュークボックスに住む詩人〈2〉
『プカプカ』は、なんともいえず好きな歌だ。
でも、この歌がいいと思ったのは、
30歳もとうにすぎて、
西岡恭蔵もこの世からいなくなってから。
酔っ払ったときに、ふらつきながら歌うと、
なんとも楽しかったりする。
そんな今だから、
友部正人のこの本に、
矢沢永吉とならんで西岡恭蔵が出ているのを見て、
思わず買ってしまった。
永ちゃんのことはよくは知らない。
でも、永ちゃんが歌った
『砂に消えた涙』はすき。
そんな永ちゃんに、
西岡恭蔵はいくつもの詩を提供していたのだという。
そして、西岡恭蔵がなくなったとき、
永ちゃんは線香をあげに訪れ、
子どもたちに、どれだけ彼の詩が好きかを
力を込めて語ったのだという。
この話だけでも、
なんだかたまらなくなってくる。
読んでいると、友部正人が、
あの声で語っているような気がして、
また、たまらなくなる。
ユリイカ2009年4月臨時増刊号 総特集=坂本龍一 SKMT
中身が濃くて、買ってから読み終えるまでかなりの時間を費やしてしまった。やはり坂本氏が自分の言葉で語った部分が一番興味深いのだが、他の人々の坂本龍一論も学ぶべきところがたくさんある。それにしてもたくさんの仕事をしている人だ・・・・。ソロアルバムはベーシックに回帰した頃からほとんど聴かなくなってしまったが、YMO時代と並行して出されたソロやその後、POPを目指したアルバムあたりまでは全て購入していた。時代を築いた坂本氏はやはりすごい。私生活には・・・触れないことにしよう(苦笑)。
音楽のちから ~吉野金次の復帰を願う緊急コンサート [DVD]
細野さんとELLEGARDENが好きな受験生です。
矢野さんがエルレのカバーをライヴでよくやっておられるのは良く知っていたので
音源にならないかなあと思っていたところ
このDVDの発売を知りました。
吉野さんって誰だろうと初めは思っていたのですが
「風街ろまん」のクレジットにエンジニア担当と記載されていたので
「あ、俺も吉野さんの音聴いたことあったんだな」と思いました。
吉野さんがどれだけすごい仕事をされてきたのかは
若造の俺はよく知りません。
だけれどこれだけのミュージシャンの方々と
吉野さん、いやエンジニアの皆さんは作品を作りあげていっているのだなあ、と
今まで知る事のなかったエンジニアの重要性がわかったDVDでもあります。
俺が無知なだけだったら知識不足です。すみません。
他の点に関しては皆さん書かれていますので、省略させていただきます。
YMCK SONGBOOK-songs before 8bit-
どこかで聞いたあの曲と、新しすぎるアレンジがまた新しい感覚を起こさせる。
ギターと8bitのすり替えからくる、ニューレトロ。ノリノリに成れる曲も、落ち着ける曲もあり
一枚でたくさん楽しめれる。おすすめは2曲目、7曲目、8曲目。