十二人の怒れる男 (コレクターズ・エディション) [DVD]
わたしがテレビ録画したVHSを暗記するくらい見返したのがこの吹き替えバージョンです
ヘンリーフォンダが死去したときの追悼放送でした
DVDで再見できるのはうれしい
内容に関しては満点ですね
シドニー・ルメット監督の最高傑作は「狼たちの午後」こりゃすごいです
つづいてこの作品と「オリエント急行殺人事件」が並んで第二位(どちらもご覧になった方は、この並べ方で「にやり」とされるはず)
第3グループには「セルピコ」や「フェイルセイフ・未知への飛行」などタイトな傑作をあげておきたいです
DVD化されていない(VHSソフトはあった?)「プリンス・オブ・ザシティ」のリリースを熱烈に希望します
12人の怒れる男/評決の行方 [DVD]
この作品は、私にとっての最高傑作でもあるので、今回のDVD化には本気でガッツポーズしました。ありがとう!フォックス!!勿論即予約ですよ!! フォンダ版は昔から名作と言われているが、私は、レモン版の方が好きだ。それにレモン版はもう少し評価されても良いと思う。 今回フォンダ版とレモン版(自前VHS!)の双方を見てみた。 かたや上映時間9?分 かたや11?分 台詞や設定も微妙に違う(レモン版が現代版に置き換えられている事を差し引いても、例えば陪審員3番の息子の年齢が違う意味等分からない)。 Wikipediaには、 「テレビドラマ版の原作者レジナルド・ローズが映画版でも脚本を担当。ただしこれはテレビドラマ版でカットされた部分が追加されたもの(フォンダ版)」 「オリジナルと同じ脚本でリメイクされた作品(レモン版)」 とある。 オリジナルがどうなのかが分からないので、これ以上は分からない。 ただはっきり言えるのは、フォンダ版とかレモン版とかの前に、これはレジナルド・ローズの名作であり傑作だという事だ。 その上でレモン版を推す理由は、先ずカメラ・ワークだ。 色んな意味で(ブレを含め)動きが多く、雑然としている感じがリアルに感じられる。特に15秒のシーンは秀逸! そして完全に違うクライマックスーー私がフォンダ版で解せない唯一の場面である。 あれ程固執する人間は、決して自分からは「落ちない」。現実に沢山の人を見てきて、そんな人間は見た事が無い。し、セルフ・カウンセリングが出来る人間ならそもそも固執には至らない。たかだか11人に見つめられた位でああなるだろうか?やはり、レモンの役割は大きい。 しかし、EDはフォンダ版の方が良かったなぁ。
十二人の怒れる男 [DVD]
名作だと名高い本作、ようやく見る機会を得た。
圧巻なのは舞台が一つの部屋に限定されているということ。
元々舞台劇らしいので当然といえば当然だが、映画には映画の文法があり、容易なことではない。
今作は上記の制約を非常に上手く使っていて、密室の圧迫感と議論の煮詰まりが限られた空間によって強調されている。
何も事情の分からない冒頭から徐々に背景説明、そして議論の進展と、興味を引き続ける物語の展開がまったく退屈させない。
見終わったあとの満足感とともに、名作である。
12人の優しい日本人 [DVD]
日本人には日本人の会議の流れというものがあるものだ。2者択一だったら、とりあえず理由を詰問されない方にいくか、とか納得行かなければ論破するのではなく、席を外そう、怒鳴ってみようとか。なんでこうなのーと思いながら、自分にも思い当たる節があるのも痛いところ。
とにかくキャラクター設定、台詞などが面白い。日本人だけでなく、逆に外国人が見れば日本人の心がわかるかも…!人の良さだけはどこにも負けない国だということが!
十二人の怒れる男 [DVD]
若かった頃名画座でみた。
他のレビュアーのみなさんと同様に感動した。
でも、頭の中にオリのようによどむものがあった。
この映画について語るひとびとはみな絶賛するばかり。
ちょっとちがうんじゃないか。
現実のアメリカの陪審裁判ではヘンリー・フォンダは
負けるのじゃないか。
いや、そもそもヘンリー・フォンダなんかいないのでは。
この映画が社会派作品というのは言い過ぎ。
そう呼ぶためにはハピーエンドにしてはならなかった。
観客を晴れ晴れとした顔で劇場から出す映画であっては
ならなかった。
アメリカ万歳映画であってはならなかった。
現実にはあの少年はきっと冤罪で処刑されるはずだから。
アメリカの夢としてみるべし。