ドラマティック・フラッシュ [DVD]
デビュー当時からのファンで、写真集やイメージビデオ等は持っていたのですが・・・
今年9月にDVDなどが一挙発売され、武道館ライブやDISPAやCDなどは購入していたものの、最後まで他の買い物の都合でカートに残っていたのがこの作品でした。
復帰してくれば、いつでも見られる、買うものも出てくると思い、保留状態でした。年内退院、活動開始の話もあり、そうなれば20周年記念を一気に爆発と。
まさか亡くなって、買う事になるとはねえ・・・残念です。
内容は、当時のTV深夜枠のライブ番組放送で見た覚えでは、ノレるいいライブだったと思います。
その他にもブライアン・メイの、GOLDEN DAYS等のミュージッククリップが収録されています。
本来なら、思い出しではなく、ちゃんと見てレビューを書かなくてはならないのですが、すみません、ごめんなさいです。
しばらく、写真集もDVDもCDも、見たり聴いたり出来る気分ではありません。
純~21歳の出会い
最初のアメージンググレイスは、本当に二人の声が天使の声のように聞こえました。
他の曲も、歌唱力と透きとおる伸びのある歌声が、かなり心地よく聴こえました。
カバーアルバムで、いまいちだな〜というのもありますが、このアルバムは買ってよかったです。馬鹿にしてるのか?と思うようなアルバムもある中で、彼女の歌声、曲のピックアップ、文句なしです。
日本語のカバーアルバムがもっとたくさん出る事を願ってます。
DISPA 1987 [DVD]
大村憲司率いるバックバンドの演奏が素晴しく、ほとんどの曲がこのライブ用のスペシャル・アレンジ。最高のサウンド・クオリティー、可能な限り金をかけたのだろう豪勢なステージセットをバックに美奈子が弾けるッ!
ライブでのこの人の歌唱は、多少粗い面もありはするけど、歌そのものが生き物になってスッ飛んでうねっているような感じでスゴイです。サイボーグ009仕様の加速装置でも内臓してるのかと思うほどのアクションも。。自称アーチストとして突っ走っていた時代の集大成!
CDには収録のB面メドレーも入ってたら尚大感動ッ!!だったんですが。。
祈り~ヘイリー・シングス・ジャパニーズ・ソングス ベスト(初回限定盤)(DVD付)
ヘイリー・ウェステンラさんの美しく澄んだ声に包まれ、和みます。原曲の紹介を含む日本語での楽曲解説も読み甲斐がありました。
本田美奈子.クラシカル・ベスト~天に響く歌~(DVD付)
本田美奈子さんが38歳の若さで、急性骨髄性白血病で急逝されてから3年が過ぎようとしている。
私はこれまでは、本田美奈子さんのあまり熱心なファンとは言えず、アイドル時代も歌のうまい子だなと思った程度で、ミュージカルやクラシック(クロスオーバー)に取り組んでいるという噂を聞いたときも、“歌うこと”に対する彼女の意欲と熱意に賛嘆しつつも、なかなか聴くチャンスがつかめずに時間が過ぎてしまい、そして悲報に接することになってしまったが、それをきっかけに聴くのも何だか残酷な思いが捨てきれずにまた時間が過ぎてしまった。
最近やっと気持ちを整理して、彼女の遺してくれた作品に接することにしたのだが、このアルバムを聴いて、そのあまりの美しさ、特に清純な高音の驚異的な伸びにしばし言葉を失った。ありきたりの言葉だが、もっと早く聴かなかったことがあまりに悔やまれる。
このアルバムは、彼女の『Ave Maria』『時』『アメイジング・グレイス』の3枚のクラシック作品からセレクトされたベスト盤で、新たに日本語版が収録された“ゴッドファーザー〜愛のテーマ”以外はすべて再録だが、“アヴェ・マリア(Ave Maria)”、“アメイジング・グレース(Amazing Grace)”、“タイスの瞑想曲(Meditation de Thais)”等、珠玉の作品が並び、中でもサラ・ブライトマンそしてキャサリン・ジェンキンス等が取り上げて有名な“私のお父さん(O mio babbino caro)”、“タイム・トゥ・セイ・グッドバイ(Time To Say Goodbye)”が絶品である。サラ・ブライトマンあるいはキャサリン・ジェンキンスなどの歌唱では、西洋人らしく豊かで包み込まれるような表現(それはそれで非常に心地よい)が、この本田美奈子さんの歌では、あくまで日本的な清純な歌声に心を洗われるようで、深い感動に誘われる。本田美奈子さんの歌声は彼女の魂がそのまま歌っているかのようだ。
日本語版が収録された“ゴッドファーザー〜愛のテーマ”と“この素晴らしき世界”も絶品で、特に後者の「握手したい、元気ですか?」のフレーズでは、彼女の生きることへの熱いメッセージが伝わってくるようで、心が揺さぶられる思いがする。
最高は“ジュピター”(歌曲としての原題は、I Vow To Thee My Country)で、何度聴いてもふと涙ぐんでしまうほど。これほど人に生きる勇気を与えてくれる歌唱というものに、そうたびたび出会えるものではない。
以前、平原綾香さんが震災の被災地でこの曲を歌って話題となったことがあった。ここでのレビューでは、これについての否定的な意見も見られるが、もし本田美奈子さんが元気だったなら、きっと彼女がこの役割を果たしたことだろうし、平原綾香さんがその遺志を継いだと思いたい。そして、もし本田美奈子さんが元気で活躍を続けていたなら、あの“千の風になって”で有名になった詩の“Do Not Stand At My Grave And Weep”(日本の曲ではなくて、イギリス版のほう・・新井満さんごめんなさい)なども、ぜひ彼女に歌ってもらいたかったもののひとつだ。きっと、もっと多くの人の心に生きる勇気を与え続けてくれたことだろう。
つくづく、惜しい人を失ったものだと思うが、彼女が遺してくれた歌は、これからも私たちに感動と勇気を与え続けてくれることだろう。