どこかで聴いたクラシック クラシック・ベスト101 PARTII
ディスク6は抜粋の曲が多すぎる。だいたい6枚で101曲は無理がある。抜粋をなくして80曲くらいに減らしたほうがいい。101曲にするなら、ディスクを増やしてほしいね。コストの問題もあるんだろうけど。エイベックスは、100曲で10枚組にして、フェードイン、フェードアウトは一切ないけど、演奏がいまいちな楽団ばかり。こうしてみると、広く浅く聴いてしまいがちになる。
シング・アロング・アンド・ララバイズ・フォー・ザ・フィルム
私の場合、これは「歌いたい」アルバムです。雰囲気としては近所の歌のお兄さんがギターをかき鳴らして子どもたちのために歌ってあげているような感じです。リズムも声のトーンも心地よく聴いてリラックス、歌って楽しい曲が多いです。歌詞の内容も、おさるのジョージのサントラなので夢がある内容や、教育的なメッセージも含まれていて子どもたちにも聴かせてあげたいし、実際楽しんで聴いています。とてもよく出来た大満足アルバムです。
風と共に去りぬ ~スクリーン・テーマ名曲集 (映画音楽)
映画音楽家三人の指揮による映画音楽のベスト盤。指揮は映画音楽の巨匠のヘンリー・マンシーニが自作曲三曲を指揮。そして大脱走なので有名なエルマー・バーンスタインも自作曲四曲を指揮。それ以外の曲は「ファイナル・カウントダウン」「キングコング2」「ライオンハート」などの音楽を担当した映画音楽家ジョン・スコットの指揮です。演奏は私は存在は知りませんでしたが「ロイヤル・フィルハーモニー・ポップス管弦楽団」。このCDの解説書によればロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(こちらはさすがの私も知っていました)が母体となって生まれたポップスオーケストラだそうです。ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団イギリスの名門オーケストラでたしかイギリス三大オーケストラの中にも入っているオーケストラ。ロイヤル・フィルが母体となっているので音色もかなりのものです。そして選曲も超が付くほど有名な映画音楽がほとんどです。解説も廉価CDですが一曲一曲にそんなには長くは無いものの要点は抑えた解説です。この廉価価格で映画音楽のCDがきちっとした演奏で出ることはあまり無いと思いますし演奏も私は満足いくレベルで星五つにしました。
誇り高き戦場 [DVD]
この作品はベルギーに慰問に訪れた天才指揮者(チャールトン・ヘストン)と、彼とその楽団を捕虜にしたドイツ軍将軍(マクシミリアン・シェル)との対立が主軸で描かれる骨太な戦争ドラマだが、立場の異なる二人のリーダーの苦闘に注目すると、違った意味で面白い。
将軍は指揮者のことを知っていて、基地である古城で演奏会を開くように強要する。が一方で、ドイツ軍は捕虜を処刑する命も受けており、演奏を行えば、自分を含め楽団員全員が射殺されることを指揮者は察知する。そこで彼は断固として演奏を断り続けるのだが、楽団員のなかには彼の真意を理解しない者もいるため、リーダーとして数々の苦しい選択を強いられる。将軍のほうも、天才指揮者を殺してしまうのが惜しく、個人的感情から銃殺を止めさせる。そのため、一部の部下からリーダーとしての資質に疑いを持たれ、苦しい立場に追い込まれる。
最終的には、指揮者は楽団員を救うために命を張り、将軍は無能な部下に自ら対処することで、リーダーとしての立場をまっとうする。二人のリーダーから見えてくるのは、目の前の困難から逃げることなく、必要なら自らリスクを取り、ブレることなくチームを統率してゆく姿である。リーダー不在の時代だからこそ、一見の価値がある作品だと思う。
もちろん娯楽映画でもあるので、楽団にまぎれこんだ米兵の脱出劇や、クライマックスの銃撃戦などの見せ場もある。豪快なヒーローを演じることが多いヘストンが、ことごとく希望を断たれて追い詰められてゆく様は、彼の他の主演作ではちょっと観れない姿だろう。
喜ばしいのは、ヘストン=納谷悟朗のテレビの吹替版が収録された点。ヘストン作品の多くを納谷悟朗が吹き替えてきたにもかかわらず、その吹替が収録されているDVDやブルーレイは、そんなに多くはない。『十戒』も『ベン・ハー』も、ソフトに収録されているのは別の声優によるヘストンだ。キングレコードさん、他のヘストン主演作も納谷悟朗の吹替収録で、ぜひ発売をご検討ください。
ベン・ハー 特別版 [DVD]
キリスト教以前に、ローマ帝国の中でユダヤ民族のおかれた立場が問題となるわけです。
救済によって解消されたものが何であるかということがポイントです。
しかし、映画の表現としてはこれが限度であったと思われます。