怪優伝――三國連太郎・死ぬまで演じつづけること
正直、期待していたものとは違っていた。好きな俳優を好きな作家が書くということで、楽しみにし過ぎていたのかもしれない。三國連太郎の出演した名作の解説でしかない。確かに、「この場面の時、どういう心境でしたか」というのを一緒に映像を見ながら聞くなどというのは、とてつもなく贅沢なことだと思う。だから、そういう意味では大変貴重な記録集となった。だが、それは佐野眞一でなくてもよかったのではないか。もっと、三國連太郎の人となりを、生い立ちから遡り、少年期、青年期の軍隊生活、駆けだしの俳優時代などを、佐野眞一特有のねちっこい筆致で書けばよかったのにと思う。佐野眞一の三國連太郎への愛情は感じる。しかし、佐野眞一は取材相手への愛憎があった方がいい作品になる。取材相手への憎しみが必要なのだ。中内功、里見甫、甘粕正彦しかりである。
アンフェア the answer DVDスタンダード・エディション
ネット上では本作品の酷評がありますが、何度も繰り返し観ると
どんどん味が出る作品となっており、リピート鑑賞に耐える内容です。
エンドテロップ突入前に、怒涛の伏線回収映像が用意されてあるため、
是か非でも2回目をリピート鑑賞せずにいられなくなると思います。
国家機密の入ったUSBメモリーの行方を追う推理を観客ができる
仕様となっているため、ハッキリとした描写こそありませんが、
想像で楽しめる余地を残してある作品なので、そこが良かったですね!
5人目の磔にされた被害女性が空気だったり、香川照之のIT技術力が
神がかっていたりと変な部分もありますが、ラストではテーマにもある
「アンフェアにはアンフェアを」の言葉通り、篠原涼子が悪党どもを
逆に騙し返してギャフンと言わせるカタルシスが用意されているため、
非常に気持ちよく映画を見終えることができる作りになっています。
ドラマ版も香川照之の作戦が事件解決に繋がっていますが、それは
本作品でも踏襲されており、基本的にドラマ版と重ねてある感じです。
アクチュール No.21 (キネ旬ムック)
ドラマ等で活躍し始め、ミーハーな私は即ファンになり、書店で見付けた時に欲しいけどどうしようと悩みながら、結果、購入しました。
ちょうど沖縄でドラマの撮影をされてた頃なのでしょうか??
短い髪型が童顔を更に強調してかわいらしくなってますね(*^ω^*)
今秋公開の『ツレうつ』も楽しみです。