縫製人間ヌイグルマー (角川文庫)
彼らは闘いの中で友情を深め、やがて家族と呼ぶべき共同体へと化していく。(原文から引用)
一種異様な登場人物が、それぞれの信念を胸に秘め、戦っていく物語です。
ゆるやかだった前半から一転して、戦闘の続くラストまでの戦いは、手に汗握るものがありました。
タイトルにあるとおりに縫製人間ヌイグルマーとは何か?
それはハッピーエンドではけしてない、終わらない戦いの物語にふさわしい終わり方をする小説をさします。
けして青春小説でも、大槻ケンヂの描いた狂気の物語でもありませんが、
読む人に勇気を与えてくれるいい小説だとわたしは思います。
君へ。―つたえたい気持ち三十七話 (ダ・ヴィンチブックス)
37人のエッセイ集。
「ダ・ヴィンチ」
#って読んだこと無いのだけれど(^^;
の人気連載「日本テレコム マンスリーエッセイ」をまとめて文庫本にしたものらしい。
日本テレコムがスポンサーだけあって、電話をモチーフにしたエッセイばかりであるが
なかなかしんみり来る話やほのぼの来る話が書かれている。
一人5ページ+スナップ写真と一言と言う構成で、ちょっとした空き時間に数話読める。
実話(らしいもの)あり、フィクションあり、愚痴あり(^^;で楽しめます。
ちなみに執筆陣は、五十音順で、
1 有栖川有栖
2 石坂啓
3 石田衣良
4 五木寛之
5 江國香織
6 大沢在昌
7 大槻ケンヂ
8 大林宣彦
9 乙 一
10 角田光代
11 川上弘美
12 北方謙三
13 北村 薫
14 小池真理子
15 鴻上尚史
16 鷺沢萠
17 重松 清
18 篠田節子
19 鈴木光司
20 瀬名秀明
21 高橋源一郎
22 田口ランディ
23 谷村志穂
24 馳 星周
25 坂東眞砂子
26 藤沢周
27 藤田宜永
28 松岡佑子
29 松尾スズキ
30 宮本 輝
31 村山由佳
32 森 絵都
33 山川健一
34 山本一力
35 山本文緒
36 唯川 恵
37 夢枕 獏
です。
U SPIRITS (タツミムック)
ムーとかだけじゃなくて2012年のアセンションや不思議現象のユーフォーとかの専門誌が新しくできるのは、切磋琢磨する意味でもいいかと思います。
私はアセンションと2012年にだけ興味がありましたのでその記事に注目しましたが、
中津川さんは2012年の次元上昇(アセンション)、エハンさんは2012年に区切りがくるとおっしゃっていますので、2012年に言い訳無用の覚悟で発言している(と信じたい)お二人の主張が白眉のように感じました。
エハンさんは「2012年に何も起こらなかったら、私はただのアホということになります」ってどこかでおっしゃってましたが、そんなに簡単に済ませられるものかなあとも思いますが、とりあえずあと2年弱。
何もおきなくても、今後の教訓として私たちは2012年説を忘れないようにしたいと思います
シーズン2
前作「新人」は、筋少が今でも音楽性の高いレベルを持っている事を証明しつつ
どこかお祭り的なノリを感じさせる一枚であったのに対し
今作はじっくりと、時にハードに、またある時はほのぼのと楽しめる内容です。
全体的にはちょっと悲しさを感じる曲が多い印象。
聴けば聴くほど筋少の音楽性の奥深さにうならされます。
「この曲、あのアルバムの曲っぽい」という感じではなく、さらに新境地を切り開くのかという驚きです。
「ノーマン・ベイツ'09」では、エディは基本的にオリジナルに忠実なピアノを聴かせてくれます。
驚くのはこれにハードなギターが絡まる事で全く違う曲に聞こえてしまう事。オリジナルを知っている人は是非聴くべし。
「ロシアンルーレット・マイライフ」や「プライド・オブ・アンダーグラウンド」はノリが良く、ライブで盛り上がりそう。
圧巻は「ゴッドアングル Part2」で、曲後半でエディと橘高のせめぎあうようなピアノとギターの融合には、ただただ「すごい」の一言。
「復活おめでとう」の時代はもう終わり、筋少は40代にしてさらに新しい時代に突入する事を予感させる一枚です。
心の折れたエンジェル
この本の出版に伴って行われた久しぶりのサイン会
それを予測したかのようなまさかの「ぴあ」休刊
こういう偶然って本当にあるんですね
ならば今回のサイン会はオーケンファンに神様がくれたプレゼントだったのかも
(残念なことに私は参加できませんでしたが
唯一オーケンの連載が定期的に読めるぴあ
そして忘れたころに出版されるエッセイ
人生の一つの楽しみでもありました
オーケンを知り
知れば知るほど好きになり
かつて心が折れていた私は
オーケンののた打ち回りながらも必死に生にしがみつく姿に
同情しながらも自身と照らし合わせ
のほほんを心情とする脱力爆笑エッセイのなかから
本当にとてつもないパワーをもらいました
きっとオーケンがいなかったら今の私はいないでしょう
私を含めそういう人は多いのではないでしょうか?
オーケンのあの独特の文章が読めなくなるのは少し寂しいですが
ライブに行けば今まで以上に元気にヌンチャクを振り回すオーケンに会える
そうだ!オーケンはいつだってそこに立っていて私たちに元気をくれるんだ
ありがとうオーケン
あなた私の青春だった
いや
これからもずっとオーケンは私たちの青春だ