新選組三部作 新選組遺聞 (中公文庫)
新撰組ゆかりの古老たちに正史には載らない生々しい話を聞き、書き記した本。
作者、子母澤寛(しもざわかん氏のこういうご苦労があって新撰組は今に残る。
子母澤寛氏はの祖父梅谷十次郎は江戸の御家人で彰義隊に参加、箱館戦争に敗れてそのまま北海道に定住した。
その北海道で生まれた氏は、明治大学法学部を卒業。読売新聞、東京日日新聞で新聞記者をするかたわら、
旧幕臣の聞き書きをまとめ、1928年(昭和3年)『新選組始末記』を出す。
その後、『新選組遺聞』『新選組物語』の「新選組三部作」を出版している。
後世、司馬遼太郎や池波正太郎などが新鮮組物を書けたのはこの3部作の存在があるからである。
このいわば、原資料が文庫で読めるのは、うれしいかぎりである。
新選組始末記 (中公文庫)
池田屋事変は、
映画やテレビで見たことはあっても、
実際なんのためにどのようにして起こったのか
理解していなかったのですが、
この本で初めてなるほどと思いました。
生々しい死闘の描写や、
池田屋の主人のその後などが書かれています。
味覚極楽 (中公文庫BIBLIO)
1927年に『東京日日新聞』に連載され、光文社から単行本として出たものの復刊。本書の底本は1957年に竜星閣から出たもの。
下母沢寛が小説家として独り立ちする前、新聞記者をやっていた頃の仕事で、当時の美食家たちを訪れ、インタビューを行っている。華族、政治家、実業家、歌舞伎役者など。その話しぶりを下母沢が良く再現しており、雰囲気がある。また、竜星閣から出すに際して、インタビューした当時の思い出を書き加えている。
戦前の美食家の特異な世界がうかがえる。妙なこだわりがあったり、外遊体験が基調になっていたり。社会的地位が美食と結びつくさまも面白い。話に登場する店もだいたい決まっていて、当時の「旨い店」がほんの数軒に限られていたことが分かる。
貴重な一冊。
新選組物語―新選組三部作 (中公文庫)
隊士絶命記の中に吉村貫一郎の最期もかかれています。
新選組については、物語で読んだことはありましたが、
隊士本人や、周囲の人物からの聞き書きは、
やはり独特の迫力があります。
ICHI(7) (イブニングKC)
楽しみにしていたい最終巻ですが。。。なんか「えっ〜(@ @!!」な感じです。。
伏線をいっぱい残したまま、バタバタって放り出しちゃった感じ。
最終回をイブニングには掲載しなかったり、、なんかあったのか?
市と十馬がどのように出会ったのかもわからずじまい。。
もったいない。。