マンガ最終戦争論 (PHPコミックス)
江川先生の過去の作品が好きで購入しました。
タイトルからして石原莞爾の最終戦争論をマンガで解りやすく描いたものかと思ったんですが、そうではありません。
(詳しくはお読みください)
江川先生の主観が入りすぎて歴史マンガとしてどうかなと思う部分があるのと、"八紘一宇"を理想とした人物として宮沢賢治にもスポットライトがあてられていますが、
テーマの本筋からしてそこまで深く触れる必要も無く、代わりにその空いたページでもうちょっと石原について掘り下げて欲しかったかなと思います。
(後半ちょっと駆け足な気がしたので)
しかし、非常に読む価値のある一冊だと思います。
学校で教えてくれる知識だけでは、石原は『アメリカとの最終戦を予想し満州国を作り上げた悪い軍人』
みたいなイメージがつきがちですが、石原の描いた八紘一宇を解りやすくマンガにする事で石原が平和の為に満州国を作ろうとしたという事や戦後の活動など
学校では教えてくれない歴史をつついてくるあたりが江川先生の元教育者としての上手さかなと思います。
またこのマンガを通して最終戦争論に興味を持ち、知的好奇心が膨らむ方が増えればいいなと思います。
(自分で調べてみる事でどういった形で江川先生の主観が含まれているのか分かるのも楽しみの一つかと)
あと、漫画家としての江川先生の腕前はやはり素晴らしいです。
素人が言うのもなんですが手の抜き方が非常に上手いと思います。
要領よく描きつつも非常にインパクトのある構成になっていて非常に好きです。
以上を踏まえて星3つをつけさせて頂きます。
最後に拙い文章である上に、携帯からの投稿で改行など多々お見苦しい点があると思いますがお許しください。
ゴールデンボーイ D-3 [DVD]
第6話のアニメオリジナルストーリーが良い。
制作現場の荒みようがリアル過ぎて痛々しいw
アニメーターの愚痴とも言える名作。
岩田光央の演技が全編通して冴え渡っている。
これは、『べんきょう』になる。
私はなぜ麻原彰晃の娘に生まれてしまったのか ~地下鉄サリン事件から15年目の告白~
オウムのドキュメンタリーやノンフィクションは数多くあれど
さすが四女が書いた本だけあって、これほど初見の事実が多い本は珍しい。
とくに必見は最終章「教団幹部の素顔」。
遠藤誠一氏と筆者が婚約者になっていたとか
井上氏はプレイボーイだったとか。
近頃話題の森達也氏のドキュメンタリーが陳腐に
思えてしまうほどの破壊力。
GOLDEN BOY2 1 (ヤングジャンプコミックス BJ)
う〜ん…。
自分は13年前の「GOLDEN BOY」を熱心に読んでいたクチですが、そういう方は、「ちょっとどうかなぁ」と思うかもしれませんね。
当時の江川さんのマンガは、最初にエロで読者を引き付けておいて、最後にお説教で終わるというパターンが多かったのですが、今回最初にエロは全然ないです。
後半になるとお説教は始まるのでしょうか。
錦太郎は相変わらずですが、同じことをするにしても、前作からのパワーダウン感は正直あります。
1巻は最後で金剛寺が登場します。
今後の展開を楽しみにしたいです。
源氏物語 7 紅葉賀 (YJC-UJ愛蔵版)
紅葉賀(もみじのが)です。
これの、源氏が舞う青海波(せいがは)が予行演習・本番と素晴らしかったのはおいといて、若紫の父にして藤壺の兄である兵部卿の宮(ひょうぶきょうのみや)と源氏が細やかに話し合っているとき、「女にしてHするか女になってHしたらキモチいいに違いない」とお互い思っているんですけれど、当時としては最高のほめ言葉です。「女にしたいほど美しい」って現代的にはちょっと気持ち悪いですけれど。
でタイトルの典侍はすごいおばあさんですが(この当時これだけ長生きするのもすごい)、今だすごくエロで、同じ典侍でも「あさきゆめみし」なんかぶっとんでしまいます。
原文そのまんまの江川訳。紫式部はすごい想像力の人だ。それとも宮中に、こういう人がほんとにいたんでしょうか?
藤壺は源氏の子を産みます。もちろん源氏そっくり。若紫もだんだんおとなになってきました。戯れでなく波乱がおこるのか?典侍は(多分)もう出ません。安心して第八巻を待ちましょう。